そして、社員は付加価値の高い仕事にリソースを集中することができるため、仕事へのモチベーションが上がり、退職率軽減にも寄与する。 今後はRPAとAIを融合したITソリューションの開発を進める予定。 近年RPAの導入を検討する企業が増えたが、使い方が分からず導入を躊躇したり、導入しても使いこなせず死蔵されていることが多い。

 エーアイエルの「マクロマン」は単純作業を自動化するRPA。同社の特徴は、ソフトウエアのみを提供するだけでなく、ソフトウエアを使いこなせる社員「EXCEL女子」によるサポート体制も併せて提供している点だ。そのため、ソフトウエア自体は完全無料で利用できる。 「EXCEL女子」は同社のサービスで、一般事務作業より高度なITを駆使した作業が可能な社員を派遣するサービス。

 サポート体制は企業に常駐するケースから、電話やメールでのサポートまで必要に応じて選択可能。手厚いサポートがあるため、IT知識に不安のある企業でもRPAの導入がしやすい。 同社は今後もRPAによる業務効率化と、ダイバーシティの推進により、イキイキと働ける社会づくりに貢献していく。 場所や時間を選ばない働き方が増え、社員と対面する機会が少なくなる中、今まで以上に社員のコンディションを把握しておく必要がある。

 ヒューマンキャピタルテクノロジーはリクルートとサイバーエージェントの合弁会社で、組織や社員のコンディション把握ツール「Geppo」を提供している。

 質問は仕事・人間関係・健康の3つで構成されており、ワンクリックで直感的に答えることができ社員の負担は軽い。人事側の集計も簡単なためリアルタイムで結果を把握することができる。

 コンディションの変化を敏感にとらえることで、休職や退職の兆候を事前に察知でき早急なフォローを行うことが可能。 また、自由質問を入れることができるため、簡単なアンケートや質問など、社員と人事とのコミュニケーションツールとしても活用できる。

 シンプルで使いやすいUIで社員満足度も高いため、社員から人事への信頼性向上にも一役買っている。 働き方改革の一環としてワークライフバランスを目指し、ワークスタイル変革に取り組む企業も多い。

 丸紅ITソリューションズの「残業バスター」は、社員の自発的な残業削減を促し、ワークライフバランスの実現に貢献できる情報管理システムだ。パソコンの使用時間、場所の情報を収集することで、どこにいても勤務状況を把握することができる。 終業時刻になると社員のパソコンの画面上に残業を抑制するメッセージをポップアップで出し、社員自身に気付きを与えることで不要な残業を抑制。また、残業申請をしていない場合は画面ロックや強制シャットダウンなどの措置を実施することも可能。

 6月よりクラウドでの提供も開始し、初期投資を抑え月額で利用できるようになるため、さらに手軽に導入することができる。 今後は他社との差別化をさらに進め、ワークライフバランス全体を支援する新しいソリューションを提供していく予定。 社員の健診結果やストレスチェックの結果などはバラバラかつ紙で管理されており、産業医との連携がとりづらく、適切な働きかけを行うことが難しい場合がある。

 ウェルネス・コミュニケーションズの「ヘルスサポートシステム」は、クラウド上で社員の健診結果やストレスチェック結果、就労データを一元管理することができるシステムだ。 社員、産業医共に同じシステムを介するため、データを二重で持つ必要が無く、また面談記録管理などの情報共有にも利用できる。データセンターで24時間365日監視を行っているため、セキュリティー対策も万全だ。