英メディアがW杯後に代表チームを去った8選手を特集

 ロシア・ワールドカップ(W杯)は、15日の決勝でフランスが4-2とクロアチアを下し、20年ぶり2度目の優勝で閉幕した。

 英サッカーメディア「90min」スペイン語版は「ワールドカップ後に代表チームから引退した8人の象徴的なフットボーラー」を特集。世界の名手たちが登場するなか、日本代表の一員として戦ったMF本田圭佑も取り上げられている。

 ロシアW杯は華々しく幕を閉じたなか、代表引退を決断した選手も少なくない。記事では出場32か国から8人の選手をリストアップ。「ADIOS(アディオス/さようなら)」と見出しを打ちつつ、次のように触れている。

「彼らは多くのものを残し、サッカーはいつも彼らに感謝を捧げる。各国の象徴的なフットボーラーたちは、この美しいスポーツの歴史の中で忘れ難きサイクルの終焉を迎え、2018年ワールドカップを終えて代表チームに別れを告げた」

 日本のライバルとして立ちはだかってきたオーストラリア代表のFWティム・ケーヒルは、17日に自身のツイッターで代表引退を発表。24歳で代表デビューを飾り、38歳まで第一線で戦い続けてきた。「代表のシャツを着た107試合のうち、最後の試合はペルー戦だった。50ゴールは同国最多。全てが伝説だ」と記事でも称賛している。

 また、2012年ロンドン五輪にオーバーエイジ枠で出場し、準決勝の日本戦でゴールするなど金メダル獲得に貢献した34歳のメキシコ代表FWオリベ・ペラルタも代表から退く。同じくメキシコからは史上3人目となる5大会連続出場を果たした39歳のDFラファエル・マルケスも別れを告げることになった。

神戸加入のイニエスタも選出「時間はただ過ぎるだけではない」

 その他には、サウジアラビア戦に45歳161日で先発出場し、W杯最年長出場記録を更新したエジプト代表GKエサム・エル=ハダリをはじめ、アルゼンチン代表の32歳MFルーカス・ビリア、34歳MFハビエル・マスチェラーノも並んだ。

 今夏、バルセロナからJ1ヴィッセル神戸への移籍が決まった34歳のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタも取り上げられ、「残念なことに、時間はただ過ぎるだけではない。イニエスタもそれを分かっている」と記し、偉大なプレーメーカーも寄る年波には勝てないと指摘している。

 そんななかで本田も登場し、2-3と敗れた決勝トーナメント1回戦ベルギー戦後に代表引退を表明したと言及。さらに「歴史に残る日本人選手はこう語った」として、後輩たちに夢を託した言葉を紹介している。

「これで自分の代表のキャリアが終わる。僕の実力を出し切ったという意味では悔いはない。ずっと発言してきた(W杯)優勝というものを、今日活躍した若手に受け継いでもらいたい。受け継いでもらえるんじゃないかと思う」

 世界のレジェンドとしてピックアップされた本田。パチューカを退団し、次の進路は未定となっているが、日本を象徴する男はどんなキャリアを歩むのか注目が集まる。(Football ZONE web編集部)