アーセナルに所属するドイツ代表MFメスト・エジルの父親が、息子に代表引退を推奨している。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

ロシア・ワールドカップ(W杯)に臨んだドイツ代表は、同国史上初となるグループリーグ敗退を喫した。当然ながら、チームはドイツ国民からの批判に晒されており、その中でも集中砲火を浴びているのがエジルだ。

大会直前にはSNS上でトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と面会した写真をアップロードしており、政治的なメッセージの色濃く示唆する行動として物議を醸していた。

ドイツの大会敗退後にインタビューに応じたエジルの父親は、以下のように息子が不当な非難を受けていると主張している。

「彼はもはや弁明を望んでいない。いつも自分を守ることを望んでいるということも、もうないんだ」

「ドイツ代表で彼は9年間もプレーしてきた…。Aチームで世界王者になった時期も含まれている」

「しかし、いざ負けると敗因はエジルか? 今では非難を浴び、スケープゴートにされている。私には彼が屈辱を感じているかどうか分かるよ」

「彼は彼の為に決断する必要がある。しかし、もし私が彼の傍に居たら『恩はあってもそれとこれは別だ! 』と言うよ」

「痛みはあまりに強くなっている。次の試合で何が起こるかなんて誰が知っているんだ。メストの場所に居たら、私なら降りる。しかし、これは単に私の非常に個人的な見解だ」

2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)では、紛れもない中心選手としてドイツの優勝に大きく貢献したエジル。功労者が本当にこのタイミングでやめてしまうとすれば、やや後味の悪い別れとなるかもしれない。