大人は人間関係を円滑に進めるため、時に本心ではないことを口にして生きるもの。それが“嘘をつく”ということになるのなら、多かれ少なかれ大人は皆嘘つきです。しかしそれが恋人同士のように密な関係の場合、パートナーに嘘をつかれると傷ついたり、相手を信じられなくなることがあるでしょう。恋人に嘘をつくのは、やはりいけないことなのでしょうか?

過去の交際人数を過少申告する嘘は、アリ?ナシ?

「株式会社ウエディングパーク」では20代から30代の女性対象に「夫婦/カップル間の秘密」に関する調査を実施。単刀直入に「パートナーに嘘をついたことがありますか?」と質問したところ、77.7%が「ある」と回答しています。

「ない」と答えた人は22.3%。本当に嘘は一切つかないのか、もしくは「嘘をついたことがない」こと自体、嘘である可能性……というのは、悪意がある見方でしょうか?

やはりいくら恋人でも7割以上が嘘をついているのが現実。では具体的にどんな嘘をついたのか。同調査に寄せられた経験談を見てみましょう。

「実は貯金が1000万円以上あること(笑)」(20代後半)

「過去に付き合った事のある人数が、申告している数の倍です」(20代後半)

「家にひとつだけあった、食べ終わった後のプリン。『友達に貰ったプリン』って言ったけど、ほんとは自分用に一個だけ買ったプリン」(30代後半)

「過去に付き合ったことがある人数」を少なく申告するのは、相手を傷つけないための、恋人同士だからこそありがちな“思いやり”と言えなくもありません。しかし「貯金1000万円以上」を黙っているのは、彼氏との共有財産にする気はなく、自分の身を守るための貯えなのでしょうか?それを「彼氏が信じられないなんてひどい」と思う人もいるかもしれませんが、中には「リスクヘッジとして賢い選択」ととる人もいるかもしれません。

恋人同士で嘘をつくのは、どんな内容でも若干の罪悪感アリ?

なぜ信じあっているはずの恋人同士でも、多くの人は嘘をついてしまうのでしょうか?前述に「過去に付き合ったことがある人数」を少なく申告するという経験談がありましたが、そういった相手を思いやるタイプの嘘だったら、アリという人も多いかもしれません。ではそういった「パートナーと良好な関係を築くため」の嘘について、「必要」と考えている人はどのくらいいるのでしょうか?調査結果は以下の通りです。

どんな嘘でも「必要ではない」と思う人が、約2割はいるようです。

「そう思う」と全面肯定している人は25.6%。圧倒的に多いのは「どちらかといえばそう思う」(50.7%)で、やや消極的に肯定というニュアンスといえます。やはりパートナーとの良好な関係のためとはいえ、嘘には多少の後ろめたさがある人が多いのでしょう。

あまりに相手が嫉妬深いと「ばれると大変だから嘘をつこう」と思うケースもありそうです。

ただ、嘘をついているのは自分だけではないケースも。同調査では「パートナーの嘘を見破ったことがありますか?」との質問に、57.2%が「ある」と回答しているといいます。主な嘘のエピソードとしては「サプライズでプレゼントしてくれる指輪を見破ってしまいました(笑)」(20代後半)という幸せな嘘から、「パートナーがツイッターの裏アカウントを作り、隠しているのを知っています」(30代前半)と、もやもやしそうな嘘までさまざま。

恋人同士で嘘をつくのはある程度はお互い様。問題はその嘘の内容と、それをやり過ごす方法なのかもしれませんね。

【調査概要】
調査主体:ウエディングパーク
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年3月1日(木)〜3月6日(火)
有効回答:20代〜30代の女性 215人