「steal」(盗む)を語源とし、「こっそり」「隠密」を意味する英語が「ステルス」。初めて耳にしたのはレーダーの反射を抑え、敵に発見されるのを避けて飛行するステルス攻撃機だった。ひと昔以上も前のことだ。
最近、さほど一般的ではないこの言葉に再会した。それが「ステルス値上げ」。消費者は価格変化に敏感なので、価格を維持しながら容量を減らす動きが食品・飲料で相次いでいる。
疑問が湧くのは、消費者物価指数に対するこの“隠れ値上げ”の統計上の扱いだ。商品の価格が変わらないとすると、実質的に物価が上がったのに、指数は低めに算出されてしまうのではないか。
総務省統計局によると、容量や重量のみを減らした場合、その分を計算して価格上昇分とするという。165グラムのジャムが150グラムに減れば「重量の比(150分の165)を新たに調査する150グラムの価格に乗じることで、実質値上げの影響を指数に反映させる」そうだ。
ポテトチップスや洗剤などは、最初から単位重量・容量当たりの価格で調べているので問題ないという。ステルス値上げは見逃さないにもかかわらず、物価上昇率2%の政府目標を達成できないのはなぜなのだろうか?。
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