マイクロソフトが、Windows 10 Insider ProgramのFast Ringユーザー向けに新機能 Ultimate Performanceモードを公開しました。現在開発中の新SKUであるWindows 10 Pro for Workstations向けに提供される予定の機能で、3Dモデリングやタスクを集中実行するようなケースにおいて、ハードウェア側の省電力設定を可能な限りオフにし、ハード側が持つ最大限のパフォーマンスを引き出すモードです。

標準的なWindows では、電源オプションの追加設定にある"パフォーマンス優先"を選ぶことで、省電力設定の一部をオフにし、速度重視の設定にすることができます。一方、Ultimate Performanceモードはこのパフォーマンス優先モードよりもさらに高速化をはかりたい用途に向けた機能となっています。

このモードでは、省電力機能の動作で発生するマイクロレイテンシー(わずかな遅延)を取り除き、ハードウェアがもつ本来の速度を引き出して駆動するため、高速化はするものの、従来の"バランス"モードより消費電力は増える方針となります。

またノートPCなどバッテリー駆動のシステムではUltimate Performanceモードを選択できないようになっています。ただし、この制限は今後撤廃の可能性もあるとのこと。

そのほかの新機能としては、たとえば絵文字検索機能の強化や、UWP(Universal Windows Platform)アプリのアクセス許可プロセスと管理の強化などがあります。

なお、Ultimate Performanceモードは前述のとおりWindows 10 Insider PreviewのFast Ring、SKUはWindows 10 Pro for Workstationに限っての公開。いわば、カリカリになるまでマシン性能を引き出せているかを確認したいようなプロ/セミプロ向けの機能という位置づけです。