[画像] 支持率回復 小池百合子都知事が橋下徹とタッグで再び安倍倒閣へ(2)

 安倍政権は昨年7月、森友学園、加計学園を巡る疑惑で支持率が急降下。しかし、小池氏の自滅とも言える衆院選敗退で息を吹き返した。ただ、今もモリカケ疑惑が一掃されたわけではない。
 「これらの問題に、昨年末からは東京地検特捜部が手掛けるスパコン開発事業社の補助金詐欺事件が加わった。逮捕された事業社社長、社長に近い元TBS記者、その記者と昵懇の仲とされる安倍首相との連なりが指摘され、追及が強まるのは必至です」(前出・記者)

 さらに、安倍首相が計画を前倒しし、躍起だったリニア新幹線建設も、特捜部が談合で摘発に乗り出している。談合の主導者と目される大林組では、白石達社長の引責辞任を発表した。
 「しかし、いまだ安泰の大林剛郎会長は、安倍首相と深い関係にある。'12年の第二次安倍政権発足以来、会食を重ねるばかりか、昨秋には安倍首相が会長の親族の結婚式に来賓として出席している。このリニア疑惑の闇に特捜部がどこまで切り込むのか、永田町は固唾を呑んで見守っている」(野党関係者)

 ほか、安倍首相が押し進める憲法改正についても、公明党が慎重な姿勢を崩す様子もなく、問題が山積しているのだ。
 「安倍政権の前途は地雷だらけ。その地雷が一つでも爆発するようなことがあれば、たちまちその受け皿の役割探しが始まる。小池さんもそのチャンスをじっと待っているのです」(前出・小池氏側近)

 ただし、小池氏はそれをものにできるのか。そこで大きな影響を与えそうなキーマンとして再び名前が挙がっているのが、橋下徹前大阪市長なのだという。
 「橋下さんは衆院選後も、“ここまでやれたのは小池さんだったから”と実力を認める発言を繰り返している。日本維新の会に影響力を持つ橋下さんは、大阪で強いが、東京でダメな維新と小池さんをドッキングすることで、新たな潮流が生まれると信じているようです。小池さんの支持率が完全に戻った時、橋下さんが安倍首相との仲を割って、“小池さんと政界再編をする”の一言を発すれば、再び小池さんに強力な追い風が吹き始めることは間違いない」(維新関係者)

 小池氏が産みの親の希望の党は、憲法改正を巡って三分裂の様相だ。
 「希望の党では“小池排除論”まで出始めているが、小池さんが生き返れば、彼らはまた手のひら返しで小池さんにすがるだろう。そうなる前に小池潰しをしておかなければ、また厄介なことになる」(自民党関係者)

 いよいよ小池氏の逆襲が始まる。