産業能率大学がまとめた2018年「社長が注目する会社」調査によると、1位は2年ぶり6回目となるトヨタ自動車が返り咲いた。前年トップだったソフトバンクグループは2位に後退した。今回、米テスラ、神戸製鋼所、米グーグルが初めてトップ10入りを果たした。

 トヨタは2017年9月にマツダ、デンソーと共同で電気自動車(EV)技術の開発会社を設立するなどEVシフトの動きが加速。「現時点でのEVへの取り組みが将来を決めると思う」といった声が集まり、得票数を伸ばした。EVに対する関心の高さからテスラが5位に入った。

 一方、神鋼は検査データの改ざん問題と同社の動向に関心を寄せる経営者が多く、7位となった。9位のグーグルは自動運転技術の開発などIoT(モノのインターネット)の進展に向けた取り組みに注目が集まった。

 同調査は、従業員10人以上の経営者600人を対象にインターネットで17年11月に実施。男女324人から回答を得た。