国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」の最終ラウンド、昨年覇者のブルックス・ケプカ(米国)が1イーグル・4バーディ・2ボギーの“67”をマーク。トータル20アンダーで大会史上5人目となる連覇を決めた。
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3日目にはドライバーを使用せず、3Wのみのティショットながら、平均290ヤード近いティショットを放っていたケプカ。これは2日目にエースドライバーのフェースにヒビが入った影響だったが、この日は何度もスペアドライバーでティショットを放った。
圧巻だったのは最終ホールの560ヤードパー5。セカンドでは220ヤード強を4Iで50センチに付けたことも圧巻だったが、ドライバーを使ったティショットは、やや打ち下ろしを加味しても340ヤード近いビッグドライブだった。3日目とは違った豪快な攻めの理由をこう明かす。
「18番はとにかくできるだけ飛ばそうと思ってけっこう振りました。ただ、1Wを今日何ホールかで使うことになった理由は、朝の練習場で3Wの調子が良くなかったから。右に出て戻ってきてくれなかったし、(最終日の途中でも)3Wを使ってもドローがかからずラフにいってしまう感じになっていたので、だったら同じラフだったら20ヤード先のドライバーの方がいいと思って使いました」(B・ケプカ)
また、セカンドで残り220ヤードをベタピンに突き刺したアイアンショットは、ミズノ『JPX900ツアー』という米国モデルの4Iから生まれた。ケプカは昨季終盤に契約していたナイキがクラブビジネスの撤退を決めたため、クラブ契約フリーとなっており、ナイキ時代の残りは3Iの『ヴェイパーフライプロ』のみ。自由にクラブを選べる立場でセレクトしたのは、ジュニア時代から使って好印象だったミズノだったという。
「ミズノを選んだ理由は、ジュニアの時にミズノのアイアンを使っていたから。正直、自分のプレーはアイアンショットに関してはそんなに良くない。自分のゲームの中ではアイアンが一番悪い、苦手の部分になっていたけど、今使っているアイアンに関しては非常にいい感じで見た目も好きですし、前に使っていたのとフィーリングも似ていますし、親しみがあるので使っています。ただ、いま自分の中で一番いいのはパターです。いま9年ぐらい使い続けているものなんですが、今週もパターが助けてくれました」(B・ケプカ)
ロフト16.5度の3Wで平均290ヤード近く飛ばすなど、その豪打にばかり注目が集まりがちだが、卓越したショートゲームも見逃せない。エースドライバーの破損も物ともせず、使い慣れた9年モノのパターで難関・フェニックスカントリークラブで連覇を達成した。
【B・ケプカのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:テーラーメイド 2016 M2
(9.5度、三菱ケミカル ディアマナD+70TX)
3W:テーラーメイド 2017 M2 HL(16.5度)
3I:ナイキ ヴェイパーフライプロ(19度)
4I〜PW:ミズノ JPX900ツアーアイアン
A,SW:タイトリスト ボーケイSM5(52,56度)
LW:タイトリスト ボーケイSM4 TVD(60度)
PT:スコッティキャメロン ニューポート2 プロトタイプ
BALL:タイトリスト プロV1x
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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