昨季もリーグ優勝に貢献したFWジエゴ・コスタ、今季から最前線を任されているFWアルバロ・モラタもチェルシーで結果を出しているが、かつてクラブをチャンピオンズリーグ制覇などに導いたFWディディエ・ドログバは特別な存在なのだろう。

ドログバとチームメイトだったフランク・ランパードは、何より大一番でのドログバの勝負強さが異常だったと振り返っている。チェルシーは2011-12シーズンにチャンピオンズリーグを制したが、決勝のバイエルン戦では0-1とリードを許した試合終了間際にドログバがヘディングから同点ゴールを記録。PK戦までもつれ込み、最後のキッカーもドログバが担当してチェルシーが勝利した。あのようなビッグゲームで結果を出すところにドログバの凄さがある。

英『Evening Standard』によると、ランパードはドログバについて「ディディエはアメイジングな存在だった。ビッグゲームの前のドレッシングルームでは、違うディディエのように感じるんだ。彼は獣のようだった。覚悟、強さが彼の目にはあって、常に何かを生み出してくれた」と振り返っている。

能力を超えた異常な勝負強さこそドログバの魅力であり、チェルシーが多くのタイトルを獲得できた理由だ。チェルシーがドログバ以上のストライカーを見つけるのは困難を極めるだろう。