[J2リーグ39節]湘南1-1岡山/10月29日(日)/BMWス
 
【チーム採点・寸評】
湘南 6.5
前半終了間際に先制ゴールを奪取後、後半は岡山の圧力に押し込まれる展開になり、終盤に失点を喫した。とはいえ、粘り強く守り追加点を許さず、勝点1を獲得。14年シーズン以来3年ぶり2度目のJ2優勝を決めた。
 
【湘南|採点・寸評】
MAN OF THE MATCH
GK
1 秋元陽太 7
84分にはこぼれ球に詰められ悔しい失点。惜しくも完封はできなかったものの、終盤のビッグセーブ連発でチームに勝点1をもたらし、優勝の立役者に。
 
DF
4 アンドレ・バイア 6
空中戦での圧倒的な強さを発揮。自陣に放り込まれてきたボールをことごとく撥ね返し続け、最少失点に抑えてみせた。
 
13 山根視来 6
4バックにシステム変更後もすんなりと適応し、守備面での安定感が光る。目立たなかったが、その貢献度は大きかった。
 
29 杉岡大暉 6
正確なビルドアップでチームに落ち着きをもたらしていた。後半途中からウイングバックに移っても、その冷静さを失わなかった。
 
MF
5 秋野央樹 6.5
正確かつ鋭いプレースキックでチャンスメイク。ゴールには至らなかったが、相手に脅威を与えるひとつの武器になっていた。
 
6 石川俊輝 6
後半は自陣に張り付く時間が増え、特長が消えてしまったが、前半は絶妙な位置取りで、相手のパスコースを消しながら、巧みにパスを散らしていた。
 
36 岡本拓也 6
カウンターに備え、下がり目にポジショニング。相手のドリブル突破を許す場面も見られたものの、ゴール前では身体を投げ出していたのは好印象だった。
 
42 高橋 諒 6(64分OUT)
7月に加入後リーグ戦初先発。球足の速さに戸惑いトラップミスも見られたが、精力的にアップダウンを繰り返して攻守に厚みをもたらした。

【湘南 1-1 岡山 PHOTO】前日にJ1昇格を決めた湘南が3年ぶり2度目のJ2優勝!
MF
2 菊地俊介 6
濡れたピッチに足をとられ、攻撃面でのインパクトはやや薄かった。それでも90分間絶え間ないプレッシングを続け、ディフェンス面で役割を全うした。
 
8 山田直輝 6.5(76分OUT)
深い切り返しからの見事なクロスで、先制ゴールをアシスト。押し込まれた後半は、自陣エリア内まで戻るなど、広範囲で守備に奔走した。
 
FW
9 ジネイ 6.5(79分OUT)
最前線で相手に身体を預けながら、ポストワークに尽力。味方の押し上げを促進するだけでなく、44分には先制点をゲット。見事な働きぶりだった。
 
交代出場
FW
3 岡粼亮平 6(64分 IN)
大竹や豊川などテクニカルな選手についていけない場面も見られたが、瀬戸際でストップ。高い集中力を維持していた。
 
FW
10 ドラガン・ムルジャ -(76分 IN)
最前線に位置取りパスを待ったが、なかなか出て来ず。特長を活かすことなく終了の笛を聞いた。
 
FW
17 端戸 仁 -(79分 IN)
最大の見せ場は84分。悪い流れを断ち切るような強烈な左足でのミドルシュートで強襲した。クロスバーに当たり、ゴールとはならなかったが存在をアピールした。
 
監督
者 貴裁 6
押され気味の流れを変えようと、後半途中から4バックに布陣を変更。それでも終盤に失点を許したのは今後の課題だ。最低限のノルマであるドローで試合を終えた点で及第点を与えられる。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【チーム採点・寸評】
岡山 6
1トップの赤嶺をターゲットにロングボールを駆使した攻撃を展開。後半は球際での迫力を増して終始相手を圧倒し、86分に同点ゴールを決めた。目の前で優勝を許したが、その戦いぶりは称賛に値するものだった。
 
【岡山|採点・寸評】
GK
22 一森 純 5.5
濡れたボールでもキャッチミスはほとんどなく、パフォーマンスは悪くなかった。それだけに、前半終了間際の失点はやはり痛かった。
 
DF
14 喜山康平 6
優れたバランス感覚を披露。相手のアタックに身体をぶつけて対応しながらも、機を見たオーバーラップで攻守に奮闘した。
 
19 片山瑛一 5.5
どちらかと言えば、守備よりも攻撃での貢献が光った。47分のシュートはチームに流れを引き寄せるためにも決めたかった。
 
39 篠原弘次郎 5
フィジカルの強いジネイとのマッチアップで後手に回った。特に先制点を献上した場面で、マークを外されたのは痛恨だった。
 
MF
2 澤口雅彦 5.5(67分OUT)
献身的に前からプレッシングをかけるも、剥がされる場面が散見。前傾姿勢だった分、背後のスペースも埋め切れていなかった。
 
5 渡邊一仁 5.5
広範囲を動き回る山田についていけず。44分には寄せが甘くなり、簡単にクロスを上げさせ、アシストを許した。
 
11 三村 真 5.5(67分OUT)
対面した岡本に比べ、運動量でやや物足りなかった印象。キレのあるドリブルは発揮できず、後半途中に交代した。
 
16 関戸健二 6
前半は中盤での競り合いで相手に劣っていたが、徐々に挽回。後半は積極的にバイタルエリアへ顔を出してゴールを狙った。
MF
8 石毛秀樹 5
濡れたボールに苦戦し、パスをフリーで受けられずほとんど見せ場はなし。シュートチャンスは得られなかった。
 
30 豊川雄太 6(77分OUT)
劣悪なピッチコンディションでもボールを扱う技術は衰えず。果敢なドリブルで度々エリア内に侵入し、脅威を与えていた。
 
FW
24 赤嶺真吾 6
単純にロングパスを受けるだけでなく、DFの背後を突くなど多彩な動きが光る。相手のボックス内での堅守に苦しみながらも、同点ゴールにつながるシュートを放った。
 
 
交代出場
MF
17 パク・ヒョンジン 6(67分 IN)-
三村に代わり左ウイングバックに入ると、攻撃的に振る舞う。果敢な攻め上がりでアタックに厚みを加えた。
 
MF
10 大竹洋平 6.5(67分 IN)
シャドーのポジションで途中出場。精力的にパスを引き出し、抜群のテクニックで攻撃のアクセントに。86分にはこぼれ球を押し込み、古巣相手に同点ゴールをゲットしてみせた。
 
MF
27 塚川孝輝 -(77分 IN)
特別目立ったシーンはなかったが、スムーズにゲームに入り攻撃参加。流れを切ることなく、チームを活性化させた。
 
監督
長澤 徹 6
時にテクニカルエリアを飛び出してまで、選手に檄を飛ばし、球際での激しさなどを強調。逆転とはいかなかったものの、首位相手に善戦した。試合後は「ようやく完成した」と手応え。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。