らくらくスマートフォンがdocomo with対応になって新登場!
既報通り、NTTドコモは18日、都内にて今冬および来春に発売・開始する新製品や新サービスを披露する「2017-2018冬春 新サービス・新商品発表会」を開催し、シニアなど向けに簡単に操作できるようにしたAndroid 7.1(開発コード名:Nougat)採用のスマートフォン(スマホ)「らくらくスマートフォン me F-03K」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発表しました。

主にシニア層向けのエントリーモデルとして永く好評を博している「らくらくスマートフォン」シリーズも本機で6代目(「らくらくスマートフォン2」派生の「らくらくスマートフォン プレミアム」含む)。ここ数年は機能や本体性能の充実に伴い大きなブラッシュアップもなく、デザイン的にも丸みを帯びたデザインと使いやすいUIが好評だった「らくらくスマートフォン3 F-06F」を踏襲したマイナーアップデートが続いています。

今回のらくらくスマートフォン me F-03Kは久々に商品名から連番が外され、「me(私の)」という親しみのある呼称となっています。その名前の印象の通り本機は端末の使いやすさはそのままに、NTTドコモの長期割引施策「docomo with」の対象機種となったことで、ランニングコストの面でもより使いやすくなりました。

発表会に併設されたタッチ&トライコーナーではモックのみの展示となりましたが、その外観や従来機からの機能的な変更点などを写真や動画とともにご紹介します。なお、端末の詳細なスペックや機能などはこちらの記事を御覧ください。


本体カラーはブルー、ブラック、ピンク、ゴールドの4色展開


■シニア向け端末には「変わらないことのメリット」がある
前述のように本機は性能面では従来機からの大きな変更がなく、OSがAndroid 7.1 Nougatプリインストールになるなどのマイナーアップデートのみとなっています。これは裏を返せばらくらくスマートフォンの利用用途において必要十分な性能と機能に達しているという現れでもあり、スマホとしての性能が成熟期に入っている証拠でもあります。

また従来機を愛用してきたシニア層にとって、本体デザインやUIの変更は再び操作方法を覚え直さなければいけない面倒や分かりづらさがあるものと思われ、製品寿命などによる機種変更を行った場合でもこれまで通り違和感なく安心して利用できるという意味でも、シニア向け端末をマイナーアップデートに留めることの重要性があるのではないでしょうか。


シニア層にとって操作方法を再学習することはなかなかにハードルが高い


筐体サイズもほぼ同じでデザイン的な変更はカラーのみ。正面ディスプレイ周囲のパネルが「らくらくスマートフォン3 F-06F」や「らくらくスマートフォン4 F-04J」では本体カラーと同じであったのに対し、本機では黒に統一され正面から見た際によりシックなイメージとなっています。

またこの変更により正面から見た場合に本体カラーの印象が弱くなることから、ホームキー周囲を本体カラーと同じ色のベゼルとしたことが良いアクセントカラーとなっています。


正面。ディスプレイ周囲が黒くなりグッと締まった見た目に


一方で削除された機能としてらくらくタッチパネルと赤外線通信、防犯ブザーなどがあります。らくらくタッチパネルは画面を押すことでボタンを押したときのような感触をフィードバックする機能でしたが、スマホやタブレットの利用が浸透したことでその一般的な操作方法も認知度が上がり、非搭載となったとのことです。

赤外線通信はフィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)との電話帳のやりとりなどで利用されてきましたが、スマホの浸透によりその利用頻度が大きく減ったことから削除に至りました。

また防犯ブザー機能も利用頻度が非常に少なく、むしろ誤作動を起こした場合にうまく止められずに周囲へ迷惑をかけてしまう場合も少なくないことから、コスト削減の意味も含めて削除に至ったと説明員は解説していました。


背面。従来機ではここに赤外線センサーと防犯ブザースイッチがあったが機能ごと削除されている



下側面。外部接続端子はmicroUSBで防水キャップ式



上側面。イヤホンマイクジャックとワンセグ用アンテナがある。TV機能はフルセグには非対応



左側面。電源キーや音量調節キーが並ぶ。右端に見えるのはストラップホール



右側面。シャッターボタンがある


本体デザインの特徴や機能面の解説などは以下の動画からもご覧いただけます。


S-MAX:「らくらくスマートフォンme F-03K」タッチ&トライ

動画リンク:https://youtu.be/KZaYtj3yx1o

■コスト削減の波には勝てず?変わらない部分と変える部分の取捨選択に苦労が見える
機能面では従来機に引き続きGoogle Playでのアプリ追加や高音質で快適な通話ができる「VoLTE(HD+)」に対応。IPX5/8に対応する高い防水性能やIP6X対応の防塵性能、ワンセグやおサイフケータイ機能など、使いやすさや拡張性も万全です。

デザイン面や性能ではほぼ前機種を踏襲している一方でタッチパネルの感圧センサーや赤外線センサー、防犯ブザー機能を削除するなど、コスト削減にも努力している様子が垣間見えます。docomo with適用時の価格などは現在のところ未定ですが、より低価格に抑えるために機能の取捨選択が必要な点は仕方がないのかもしれません。


必要な機能を絞り込み、よりお求めやすく


-->-->-->-->-->-->-->


記事執筆:あるかでぃあ


■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・らくらくスマートフォン me F-03K 関連記事一覧 - S-MAX
・らくらくスマートフォン me | 製品 | NTTドコモ
・らくらくスマートフォン me F-03K - FMWORLD.NET(個人) : 富士通