2017年9月1日に発売された新型ホンダN-BOXの発売後約1ヵ月の受注台数が発表されました。累計受注台数は、10月4日現在で52,000台を超え、先行予約分込みとはいえ好調なスタートを切っています(販売計画:15,000台/月)。

先代よりもさらに広くなった後席、非常に低い荷室フロアなど、使い勝手の良さは展示車両を見るだけでも伝わってきます。

主な好評ポイントは、下記のとおりです。

・先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」
・軽乗用車最大級の広い室内空間
・優れた走行性能と燃費性能
・クラストップレベルの静粛性

確かに、広さは呆れるほど!? で、走りも初代登場時からすると格段に進化しています。とくにターボモデルは豊かなトルク感と、アクセルのツキも良好で、静粛性も向上しています。

走りのひとつの特徴として、背高系らしく高速走行時の直進安定性にかなり配慮されているのが分かります。その一方でコーナリング時の姿勢は当然ながらアンダーステアになるように徹底的にしつけられていて、軽快さはなくても安心して走らせることができます。


ひとつ気になるのは、停車前にアイドリングストップが作動するコースティングによる減速フィールで、燃費を少しでも稼ぐためにアクセルを戻しても「スー」っと進む感じが強くします。N-BOXに限らず、コースティング対応車に多い傾向ではありますが、思ったよりも進んでしまいますので、早めにブレーキを踏むなど多少慣れが必要です。

なお、全国軽自動車協会連合会より発表された軽四輪車 通称名別新車販売速報により、N-BOXシリーズの2017年度上期(2017年4月〜9月)における販売台数は94,601台となり、登録車を含む車名別新車販売台数において第1位を獲得。この記録は2002年度上期に「フィット」が達成して以来、15年ぶりでホンダの届出車としては初めてとなります。

(塚田勝弘)

新型ホンダN-BOXが発売約1カ月で5万2000台超の受注を獲得!走りの美点と気になる点とは?(http://clicccar.com/2017/10/08/518615/)