タリーズコーヒージャパンが源頼朝の義弟である北条時房の屋敷跡に、鎌倉エリア初となる新店舗「タリーズコーヒー 鎌倉鶴岡八幡宮前店」を出店する。オープン日は10月5日。
 北条時房の屋敷跡は、鎌倉時代前期から幕府滅亡までの間に北条氏の屋敷があったとされる一角に位置する。タリーズコーヒー 鎌倉鶴岡八幡宮前店は敷地内に新設された建物の1階にオープンし、江戸時代後期から近代にかけて使用されていた井戸や鳥居、稲荷なども再現される。座席は82席を用意。内装には木目調を基調に和の要素を多く取り入れ、敷地内で発掘された鎌倉時代の出土品を展示するほか、店舗限定メニューとして「バニラソフトクリーム」(税込450円)を販売する。
 近年は「スターバックス コーヒー(STARBUCKS COFFEE)」が薩摩藩主だった島津家の金鉱山事務所として建造された登録有形文化財「旧芹ヶ野島津家金山鉱業事業所」や、京都の二寧坂にある築100年の歴史ある伝統的建造物に店舗を出店しているほか、「ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)」は50年前に建築された旧診療所跡地の建物に新店舗のオープンを予定するなど、コーヒーショップ各社で歴史ある建物への出店や地域に根ざした店作りが行われている。