米最強左腕カーショウがバット強襲、走って回収&お届け、空振り三振を披露

 米大リーグの最強左腕、ドジャースのクレイトン・カーショウ投手が、憎らしすぎる“仕返し”を披露し、話題を呼んでいる。空振りした打者のバットがすっぽ抜けて自らを襲った後、自らバットを拾って届け、直後に空振り三振を奪取。MLB公式ツイッターが動画付きで「君のバットはここだ…そして、君の三振はここだ」と称賛たっぷりに紹介している。

 目には目を、バット強襲には空振り三振を――。そんな憎らしいほどの三振だった。

 24日(日本時間25日)のジャイアンツ戦。1失点と好投し、3-1とリードして迎えた8回2死だった。右打者ヘルナンデスに対し、カウント0-1からの2球目は外角に落ちる変化球。スイングしたヘルナンデスも懸命にバットに当てようと試みたが、あまりに大きい落差に空振り。勢い余ってバットが手から離れ、豪快に放り投げてしまった。しかも、バットは綺麗に投手方向へ。

 しかし、マウンド上のカーショウは足元を“強襲”したバットを軽やかな身のこなしでジャンプ。転がったバットは勢いそのままに5〜6メートル、二塁方向に転がってしまった。そして、カーショウはマウンドを降り、小走りでバットのもとへ。内野手に任せても良さそうなものだが、左手で拾い上げると、また小走りで戻り、バットを受け取りに来た捕手のグランダルに手渡した。

憎らしいシーズン200奪三振にMLB公式も驚き「カーショウ営業所は本日も通常運行」

 もちろん故意ではないが、ヒヤリと肝を冷やされた最強左腕は、憎らしいほどの“仕返し”を見舞った。

 カウント2-2に追い込むと、鋭い変化球を投じ、空振り三振。再びバットに空を切らせた。これが、シーズン200奪三振。年俸3300万ドル(約37億円)を稼ぐ一流投手の意地を見せつけた。

 MLB公式ツイッターも一連のシーンを動画付きで紹介し、「君のバットはここだ…そして、君の三振はここだ」と称賛たっぷりに紹介。「クレイトン・カーショウ営業所は本日も通常運行」とも記し、圧倒的な力を披露した背番号22に感嘆した様子だった。

 この日は8回1失点6奪三振の好投でメジャートップの18勝目をマークしてみせた。バットに襲われても怯むことがない、カーショウの強靭なメンタルと圧倒的なピッチングには拍手を送るばかりだ。