◇文大統領が潘基文氏と会談 国連総会に向け意見交換

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、青瓦台(大統領府)で潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長と会談し、18〜22日に米ニューヨークで開催される国連総会への出席と、北朝鮮や世界の問題について意見交換した。青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官が伝えた。文大統領が就任後、潘氏と会談を行ったのは6月2日に続き2回目。この日の会談は文大統領の国連総会初出席を前に、昨年末まで10年間国連トップを務めた潘氏の経験を直接聞くために設けられた。

◇韓国南部地方に集中豪雨 交通まひ

 韓国南部地方は11日、集中豪雨に見舞われ、道路の浸水や強風による被害が発生している。釜山では1時間に最大100ミリを超える猛烈な雨が降り市内の交通がまひしたほか、幼稚園や小中高校では自主休園・休校措置が取られた。

◇9月初旬の輸出が減少 操業日数減で

 今月の韓国の輸出が減少傾向を見せている。関税庁は11日、今月1日から10日までの輸出額は123億ドル(約1兆3300億円)で、前年同期より8.7%減少したと発表した。輸出は前年同月比で昨年11月から先月まで10カ月連続増加したが、今月に入り停滞している。同庁関係者は「輸出額の減少は、操業日数の減少が最も大きな原因と判断される」と説明した。

◇情報機関の政治工作疑惑 退職者団体元幹部「国家のためやった」

 李明博(イ・ミョンバク)政権時代に情報機関の国家情報院(国情院)が民間人を動員してインターネット上で政治的な書き込み工作を行ったとされる問題で、国情院の退職者でつくる団体「ヤンジ会」の元・現幹部2名に対する逮捕状が棄却されたことを受け、検察は容疑の裏付け作業に集中するとともに、逮捕状再請求の可否を検討している。司法当局によると、ヤンジ会の元幹部らは7日にソウル地裁で行われた逮捕状発付の可否を決める令状審査で「国家のためにしたことだ」と主張したとされる。

◇光州事件に絡む疑惑を究明 国防部の特別調査委発足

 韓国国防部は11日、1980年に軍が民主化を求める学生や市民を弾圧した光州民主化運動(光州事件)に絡む疑惑を調査する特別調査委員会を発足させた。特別調査委は、文在寅大統領が先月23日、光州事件の際に軍が武装市民のいたビルにヘリコプターから無差別に機関銃を発砲したかどうか、爆弾を搭載した戦闘機に光州への出撃待機命令を出していたのかについて、真相を調べるよう指示したことを受けて設置された。11月末にかけ、資料の分析や証言の聞き取り、現場調査などを実施する予定。