海洋大国を目指し、空母建造をはじめとする軍備の強化を進めている中国。積極的な海洋進出を行うにあたって、中国にとって日本は無視できない存在だ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「準空母と呼ぶべき存在が日本ですでに配備されている」と伝え、海上自衛隊最大の護衛艦「いずも型護衛艦」を警戒すべきとの見方を示している。

 「いずも型護衛艦」はヘリコプター搭載護衛艦だが、記事は「世界最強の軍艦が空母であることを否定する人はいないはず」と伝え、第2次世界大戦の敗戦国である日本は空母保有に対する制約があるものの、日本が保有するいずも型護衛艦は準空母と呼ぶべき存在であると主張した。

 続けて、いずも型護衛艦はヘリコプター搭載護衛艦というよりも、「ヘリ空母」と呼ぶべきだとし、その排水量はイタリアやスペインが保有する一部の空母よりも大きいと指摘。

 さらに、いずも型護衛艦はベースとなった「ひゅうが型護衛艦」に比べて一回り大きく、最大積載機数も11機から14機にまで増えたと指摘したほか、搭載している防空ミサイル「SeaRAM」は甲板での活動に影響を与えない場所に配備されており、「まさに現代の空母のようだ」と主張した。

 さらに、いずも型護衛艦については「将来的にF-35などの戦闘機を艦載機とし、本格的な空母として運用されるのではないか」という疑念が根強く存在すると主張。日本が保有するいずも型護衛艦は「周辺国に対する脅威である」と主張したうえで、中国は「国防に向けて警戒を怠ってはならない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:フリー素材館)