旅行先のみならず、移民先としても中国人の人気を集めていたカナダだが、最近は事情が変わってきているようだ。中国メディアの中華網はこのほど、「中国人を嫌うカナダ人が増えている」ことを伝えつつ、中国人はなぜカナダ人に嫌われるのかを考察する記事を掲載した。

 報道によれば、英BBCがGlobeScan/PPCに委託して2016年12月から2017年4月にかけて行った調査によれば、カナダ人の調査対象者のうち51%が、中国に対して否定的な見方を示したという。

 記事は、「カナダ人と言えば、寛容で友好的というイメージがあった」とし、中国人にとって同調査の結果は非常に「意外なものだった」と主張。では、なぜカナダ人は中国や中国人に対して否定的な感情を抱いているのだろうか。

 この理由について、「中国の旅行客がカナダ人の対中イメージを悪化させているのではないか」とし、「公共の場所でも大声でしゃべる」、「列に並ばず秩序を乱す」、「公共の場でのマナーをわきまえていない」といった中国人の悪習が主な要因であると伝えた。

 たとえば、空港などでも一目見るだけで中国人はすぐに国籍がバレてしまうとし、なぜなら「非常に賑やかで、振る舞いが勝手気ままで、立ったり座ったり落ち着きがない」ためだと指摘。また、お金を持っていそうな中国人は「意気揚々と歩き、大声で友達に話しかけたり、大声で中国本国の友人と電話でし、自慢する」ことを紹介。こうした立ち振る舞いがカナダ人に疎まれているのではないかと考察した。

 最近では多くの中国人が海外旅行に出掛けるようになっているが、中国人旅行客のマナーが問題視されるケースが増えているは事実だ。すでに身に付いている習慣を変えることは非常に難しいことだが、自分が楽しむことに加えて、国際的に受け入れられるマナーを身に着けたほうが良い時期を迎えているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)