日本人は礼儀正しいと言われるが、夜の居酒屋で羽目を外す行為などを見た中国人は「日本人の態度には二面性がある」と感じるようだ。中国メディアの今日頭条は4日、礼儀正しいイメージのある日本人について、本当に礼儀正しいのではなく極端に抑圧されているだけだと主張する記事を掲載した。

 記事は、先進国である日本には華やかな印象があるが、その裏には何があるかは不明だと日本の国民性の不気味さを暗に指摘。次いで、日本は学ぶことに長けた国ではあるものの、中国からも西洋からもすべてを吸収したわけではないと主張した。例えば、過去に日本は孔子の教えを学びながらも、親への孝行を示す「孝」よりも主人への忠誠である「忠」が重んじられるようになったとしたほか、個人の自由を重んじる西洋の考えは取り入れず、「無意味なルール」で人を縛る社会になったとした。

 その結果、日本には厳しすぎる社会が出来上がったと記事は主張。例えば、日本では喫煙できる場所が制限されているが、喫煙コーナーで申し訳なさげにたばこをふかしている日本人は気の毒だとした。さらに、自殺率の多さ、カラオケでストレスを発散させる人、電車の痴漢、居酒屋で見かける昼間とは大きく異なる日本人の姿は日本社会の抑圧を証明しているとし、称賛されている日本人の礼儀正しさは本物なのかと疑問を呈した。

 記事は、日本のように押し付ける方法ではなく、好きなことを自由にできる人はより心から博愛の精神を持つ可能性があると主張した。しかし、子どものいる場所でも、エレベーターのような閉鎖された場所でも、人の迷惑を考えず好きな時にタバコを吸う中国人は「自由」ということになるだろうが、それが博愛につながるかは疑問だ。日本人の礼儀正しさが時に形式的で行き過ぎだと感じるのはわかるが、自由も最低限の礼儀があってこそなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)