モナコに所属するフランス代表FWキリアン・ムバペのパリ・サンジェルマンへの移籍交渉が停滞しているようだ。12日付でアメリカ紙『ESPN』が報じた。

 昨シーズン後半、モナコで大ブレイクを果たしたムバペにはパリ・サンジェルマンの他にもレアル・マドリードなど、多くのビッグクラブが興味を示していた。

 先日、ムバペ自身がパリ・サンジェルマンへの移籍希望をクラブ幹部に伝えたと報じられ、退団は決定的とみられていた。

 しかし同紙によると、その交渉が現在停滞している模様だ。

 今夏すでにバルセロナからブラジル代表FWネイマールを史上最高額の移籍金で獲得していたパリ・サンジェルマンは、“第2の目標”としてムバペの獲得に乗り出していた。

 だが、モナコの指揮官を務めるレオナルド・ジャルディム監督が同リーグ最大のライバルへの放出を徹底して拒否。

 13日に行われるリーグアン第2節の対ディジョン戦に先立ち、記者会見に臨んだジャルディム監督は、「チームの重要な選手をリーグアンのクラブに売ることは考えられない。(移籍期限である)31日を静かに待っている。すぐに来るだろうね」と語り、ムバペの移籍を容認しない姿勢を明らかにした。

 モナコは今夏、ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァ、フランス代表DFバンジャマン・メンディをマンチェスター・Cに、フランス代表MFティエムエ・バカヨコをチェルシーに放出。昨シーズンの躍進を支えた主力選手を次々と放出している。

 今シーズン、リーグアン王者としてチャンピオンズリーグ(CL)に挑戦するモナコとしては、“10番”を託したエースの放出は是が非でも避けたいところだろう。