日本の夏のお楽しみといえばお祭り!

夏になると、日本の各地で縁日や盆踊りなどのお祭りが開催されます。日本の夏の風物詩、お子さんが毎年楽しみにしているイベントでしょう。そんなお祭りの楽しみの1つは、お祭りに欠かせないお菓子や食べ物たちです。

白や淡いピンク色で、まるで雲のようにフワフワで口に入れるとスッと溶けてしまうわたあめは、お祭りフードの代表的なものです。ふわふわ甘い、このお菓子は西日本では綿菓子と呼ばれることも多いようです。

わたあめは、砂糖(ザラメ)を溶かして細い糸状にしたものを集め、綿のような塊にして作られます。簡単に作れるので、お祭りなどのイベントだけでなく、デパートのゲームコーナーなどに、自分で作ることのできるわたあめ自動販売機が置かれていることもあります。

日本のあちこちで見かけるわたあめは、いったいいつ、どこで、どのようにして発明されたものかご存知でしょうか?

日本発祥じゃない、わたあめの歴史とは?

世界で最初のわたあめが作られたのは日本ではなく、アメリカのテネシー州でした。お菓子の製造業者のウィリアム・モリソン、ジョン・C・ウォ-トン両氏により、「Fairy Floss」(天使の綿毛の意)という名称で、世界初の電動わたあめ製造機が作られました。

綿菓子機の名前にある「Floss」は、歯のお手入れに使われる「デンタルフロス」と同じです。わたあめ製造機を発明したウィリアム・モリソンは歯医者でもあったため、このような名前が付けられたと思われます。

ちなみに、わたあめは英語で「cotton candy」、フランス語では「barbe à papa(パパのひげ)」と呼ばれています。フランス語のイメージとしては、サンタクロースのような白くてフワフワのヒゲでしょうか。

1904年のセントルイス世界博覧会に出展されたわたあめのお値段は、1つあたり、博覧会の入場料の半分という25セント!かなり高価だったにも関わらず、何と68,655個も売れたというのだから驚きです。それまで誰も見たことのないフワフワした雲のようなお菓子は斬新で、誰もが思わず手に取り口にしたくなってしまったのでしょうね。

わたあめが日本で広まったのは、明治時代後半〜大正時代のこと。セントルイス世界博覧会で大人気となったわたあめは、日本に持ち込まれるとたちまち人気に火がつきました。わたあめ製造機は瞬く間に全国各地へ広まっていき、「お祭りといえば、わたあめ」というほどの大ヒット商品となりました。

わたあめをおいしく食べる秘訣

できたてのわたあめは、まるで雲を食べているかのようなフワフワとした食感が特徴です。しかしその原料が糸のように細く引き延ばしたザラメ糖のため、わたあめは湿気に弱く、時間とともにそのフワフワの食感が損なわれてしまいます。

お祭りで購入したわたあめを翌朝食べようとしたら、ぺちゃんこに潰れていてがっかりした経験のある方も多いのではないでしょうか?わたあめは鮮度が大切!美味しく食べるためのポイントはひとつ、できたてをお早めに!。

以前、「色とりどりのかき氷のシロップの味は、実は全部同じ」なんていう事実もご紹介しましたが、日本のお祭りに欠かせない食べ物にはまだまだ新事実が隠されているかもしれませんね。

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