相手GKが飛び出していると見るや右足を一閃…豪快なゴールは海をわたって報道

 J1第19節は30日、サガン鳥栖がサンフレッチェ広島戦(エディオンスタジアム広島)で1-0と勝利。3試合ぶりの白星でキラリと光ったのは、今季から鳥栖の一員となったFW趙東建が突き刺した「ハーフウェイ・シュート」だった。JリーグYoutube公式チャンネルでも、31歳の元韓国代表が炸裂させた衝撃の一撃を動画付きで紹介している。

 Jリーグの歴史に、また新たな“伝説”が加わった。

 後半30分、鳥栖は自陣ゴール前でのクリアボールを、FW豊田陽平がピッチ中央で体を張ってキープ。ゆっくりと上がってきた趙東建は、豊田が落としたボールを拾うとすかさずドリブルを開始する。

 右足で1回、2回とボールを前に蹴り出す間に一瞬顔を上げ、相手のゴールキーパー(GK)が飛び出していると見るや、ハーフウェイライン付近から迷わず右足を一閃。スリップしながら放ったシュートは、懸命に背走するGKを尻目に一直線にゴールへと向かい、クロスバーをかすめてネットを揺らした。

 50メートル先からゴールを決められたGKは、肩を落としてうなだれるほど、衝撃的な一撃だった。動画を紹介したYoutube公式チャンネルでも「GKが前に出ていなくても入ったと思う」などと称賛の声が投げかけられている。

 このゴールは海をわたって報じられ、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」電子版は、「Jリーグの鳥栖?広島戦で、チョ・ドンゴンがハーフウェイラインから信じられないゴールを決める」と動画付きで特集。「センセーショナルな“ストライク”」とのコメントも寄せられた。

 今季ここまで5得点を挙げている韓国出身ストライカーは、豪快なゴールでさらにファンを沸かせてくれそうだ。