●誰でも加入できる会員プログラムもある!
夏休みの旅行の計画はもう立てられましたか? せっかくの休暇、ちょっと優雅にホテルライフを楽しみたいと思っているなら、ラグジュアリーホテルの会員プログラムに注目! 登録だけなら誰でも無料。おトクに予約して、気に入ったホテルがあれば、贅沢なサービスが受けられる上級エリート会員を目指してみるのも一考です。
シェラトンやヒルトン、ハイアットなど誰でも知っている世界的に展開しているホテルチェーン。一度は泊まったことがある人も多いことと思います。これらの有名なホテルチェーンでは、誰でも加入できる会員プログラムがあることはご存じですか?
シェラトンホテルなどが加盟するスターウッドグループのスターウッドプリファードゲスト(SPG)、ヒルトングループのヒルトン・オナーズ、マリオットグループのマリオット リワード、インターコンチネンタルグループのIHG リワーズクラブなどが有名ですが、それぞれのプログラムの会員になるとグループホテルに宿泊した際に様々なサービスが受けられます。また、宿泊などの実績によって会員のランクが分けられていて、上級会員になると、VIPクラスの対応も期待できます。
○ラグジュアリーホテルの会員ってどんなサービスがあるの?
具体的にどんなサービスが受けられるのかは、各プログラムによって異なります。例えばSPGの場合、シェラトングループを始めウェスティンなど全世界に1,300以上の提携ホテルがあり、宿泊などで様々な特典が受けられます。一般的な会員レベルのプリファードゲストの場合、公式HPから予約すると、宿泊時のWi-Fiが無料になったり、宿泊などの支払代金1米ドルにつき2スターポイントが貯まったりする仕組みになっています。貯まったスターポイントは、宿泊やレストランでの食事などに利用できるほか、ポイントは航空会社のマイレージプログラムに移行することも可能。更に会員向けに様々な宿泊料金割引キャンペーンなども頻繁に行っているので、旅行時期と重なるキャンペーンがあればおトクに宿泊できることもあります。ヒルトン・オナーズも同様に、オフィシャルHPから予約をすると宿泊時のWi-Fi無料やポイント獲得などができるようになっています。
現在では最安値を比較できるホテル予約サイトが増えていますが、これらのオフィシャルHPは、最安値を提示していることがほとんどなので、泊まりたいホテルが決まっているなら直接予約をした方がメリットが大きいでしょう。また、マリオット リワードのように、同じ条件で他のサイトの方が安かった場合には、予約した代金より25%割引するというベストレート保証をうたっている会員プログラムもあります。上手に活用しておトクに予約をするといいでしょう。
●あまり利用しない人がランクアップして上級会員になるには?
○上級会員になるとうれしいサービスが充実!
誰でも会員になれて、すぐにサービスが受けられるという会員プログラムですが、そのサービスを本当に享受するには上級会員になることです。
例えばSPGの場合には、宿泊実績などによりゴールドプリファードゲスト、プラチナプリファードゲストと2つの会員レベルがあります。ゴールドの場合、1年間に10回または25泊することが条件でハードルは結構高いですが、午後4時までお部屋に滞在できるレイトチェックアウトやお部屋のアップグレードなどの特典が受けられます。また、スターポイントもプリファードゲストの1.5倍もらえるのも魅力です。
更にプラチナになるとスタンダードスイートルームも含めた最上級の部屋へのアップグレードやクラブレベルの利用、コンチネンタルブレックファストなどうれしい特典が満載です。ただし、年間25回の滞在または50泊以上が条件なので、個人でこれだけホテルを利用することはかなり難しいかもしれません。
○あまり利用しない人でも上級会員になれる方法とは?
ホテルにそれほどたくさんは泊まれないという人でも、上級会員のサービスを受けられる方法もあります。それは、提携しているクレジットカードを持つという方法です。
SPGの場合には、SPG アメリカン・エキスプレス・カード保有者は無条件にゴールドステイタスになります。このクレジットカードは、アメックスのゴールドカード相当のステイタスがあり、その上でSPGのオフィシャルHPからの予約で宿泊するとゴールドプリファードゲストと同等の例とレイトチェックアウトや部屋のアップグレードなどのサービスが受けられます。また、毎年2滞在または5泊分の実績が付与されるので、プラチナ会員を目指したい人にもうれしい特典があるといえます。
更に1年継続するごとに系列ホテルのスタンダードルームに無料で1泊できる特典も。これは年末年始や土日祝日でも予約さえ取れれば宿泊可能な特典なので、ふだんは忙しくて休みがなかなか取れないという人にはうれしい特典でしょう。
ただし、デメリットもあります。それは年会費が3万1,000円(税別)と高額なこと。これだけみると躊躇してしまいますが、ハイシーズンにシェラトンやウェスティンなどのホテルに泊まればスタンダードでも4、5万円以上はするでしょう。そう考えれば、それだけでも元は取れます。
ヒルトン・オナーズも提携のVISAゴールドカード(ゴールドヒルトン・オナーズVISAカード)を保有すると、部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、コンチネンタルブレックファスト無料などヒルトン・オナーズ・ゴールド会員のサービスが受けられます。こちらのカードは年会費1万3,950円(税込み)とSPGよりもお手頃価格なのが魅力です。デメリットはポイント還元率があまり高くない点です。
その他の会員プログラムも提携クレジットカードがあるケースが多いので、それぞれのカードのメリットデメリットなどを比較した上で、自分にとっておトクになる1枚を選ぶといいでしょう。
そんな高級なホテルに泊まるのはもったいないと考えている人にとっては、たとえサービスが充実していたとしてもこのようなカードは無駄になりますが、宿泊しないで上級会員のサービスが受けられるのはおトクと考えるなら、検討の価値があるといえます。
是非みなさんも様々な視点から、ラグジュアリーホテルの会員プログラムを使いこなしてみてください。
※画像は本文とは関係ありません。
堀内玲子
ファイナンシャルプランナー。証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て93年に独立。96年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別 ライフスタイル別 生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
夏休みの旅行の計画はもう立てられましたか? せっかくの休暇、ちょっと優雅にホテルライフを楽しみたいと思っているなら、ラグジュアリーホテルの会員プログラムに注目! 登録だけなら誰でも無料。おトクに予約して、気に入ったホテルがあれば、贅沢なサービスが受けられる上級エリート会員を目指してみるのも一考です。
シェラトンやヒルトン、ハイアットなど誰でも知っている世界的に展開しているホテルチェーン。一度は泊まったことがある人も多いことと思います。これらの有名なホテルチェーンでは、誰でも加入できる会員プログラムがあることはご存じですか?
シェラトンホテルなどが加盟するスターウッドグループのスターウッドプリファードゲスト(SPG)、ヒルトングループのヒルトン・オナーズ、マリオットグループのマリオット リワード、インターコンチネンタルグループのIHG リワーズクラブなどが有名ですが、それぞれのプログラムの会員になるとグループホテルに宿泊した際に様々なサービスが受けられます。また、宿泊などの実績によって会員のランクが分けられていて、上級会員になると、VIPクラスの対応も期待できます。
○ラグジュアリーホテルの会員ってどんなサービスがあるの?
具体的にどんなサービスが受けられるのかは、各プログラムによって異なります。例えばSPGの場合、シェラトングループを始めウェスティンなど全世界に1,300以上の提携ホテルがあり、宿泊などで様々な特典が受けられます。一般的な会員レベルのプリファードゲストの場合、公式HPから予約すると、宿泊時のWi-Fiが無料になったり、宿泊などの支払代金1米ドルにつき2スターポイントが貯まったりする仕組みになっています。貯まったスターポイントは、宿泊やレストランでの食事などに利用できるほか、ポイントは航空会社のマイレージプログラムに移行することも可能。更に会員向けに様々な宿泊料金割引キャンペーンなども頻繁に行っているので、旅行時期と重なるキャンペーンがあればおトクに宿泊できることもあります。ヒルトン・オナーズも同様に、オフィシャルHPから予約をすると宿泊時のWi-Fi無料やポイント獲得などができるようになっています。
現在では最安値を比較できるホテル予約サイトが増えていますが、これらのオフィシャルHPは、最安値を提示していることがほとんどなので、泊まりたいホテルが決まっているなら直接予約をした方がメリットが大きいでしょう。また、マリオット リワードのように、同じ条件で他のサイトの方が安かった場合には、予約した代金より25%割引するというベストレート保証をうたっている会員プログラムもあります。上手に活用しておトクに予約をするといいでしょう。
●あまり利用しない人がランクアップして上級会員になるには?
○上級会員になるとうれしいサービスが充実!
誰でも会員になれて、すぐにサービスが受けられるという会員プログラムですが、そのサービスを本当に享受するには上級会員になることです。
例えばSPGの場合には、宿泊実績などによりゴールドプリファードゲスト、プラチナプリファードゲストと2つの会員レベルがあります。ゴールドの場合、1年間に10回または25泊することが条件でハードルは結構高いですが、午後4時までお部屋に滞在できるレイトチェックアウトやお部屋のアップグレードなどの特典が受けられます。また、スターポイントもプリファードゲストの1.5倍もらえるのも魅力です。
更にプラチナになるとスタンダードスイートルームも含めた最上級の部屋へのアップグレードやクラブレベルの利用、コンチネンタルブレックファストなどうれしい特典が満載です。ただし、年間25回の滞在または50泊以上が条件なので、個人でこれだけホテルを利用することはかなり難しいかもしれません。
○あまり利用しない人でも上級会員になれる方法とは?
ホテルにそれほどたくさんは泊まれないという人でも、上級会員のサービスを受けられる方法もあります。それは、提携しているクレジットカードを持つという方法です。
SPGの場合には、SPG アメリカン・エキスプレス・カード保有者は無条件にゴールドステイタスになります。このクレジットカードは、アメックスのゴールドカード相当のステイタスがあり、その上でSPGのオフィシャルHPからの予約で宿泊するとゴールドプリファードゲストと同等の例とレイトチェックアウトや部屋のアップグレードなどのサービスが受けられます。また、毎年2滞在または5泊分の実績が付与されるので、プラチナ会員を目指したい人にもうれしい特典があるといえます。
更に1年継続するごとに系列ホテルのスタンダードルームに無料で1泊できる特典も。これは年末年始や土日祝日でも予約さえ取れれば宿泊可能な特典なので、ふだんは忙しくて休みがなかなか取れないという人にはうれしい特典でしょう。
ただし、デメリットもあります。それは年会費が3万1,000円(税別)と高額なこと。これだけみると躊躇してしまいますが、ハイシーズンにシェラトンやウェスティンなどのホテルに泊まればスタンダードでも4、5万円以上はするでしょう。そう考えれば、それだけでも元は取れます。
ヒルトン・オナーズも提携のVISAゴールドカード(ゴールドヒルトン・オナーズVISAカード)を保有すると、部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、コンチネンタルブレックファスト無料などヒルトン・オナーズ・ゴールド会員のサービスが受けられます。こちらのカードは年会費1万3,950円(税込み)とSPGよりもお手頃価格なのが魅力です。デメリットはポイント還元率があまり高くない点です。
その他の会員プログラムも提携クレジットカードがあるケースが多いので、それぞれのカードのメリットデメリットなどを比較した上で、自分にとっておトクになる1枚を選ぶといいでしょう。
そんな高級なホテルに泊まるのはもったいないと考えている人にとっては、たとえサービスが充実していたとしてもこのようなカードは無駄になりますが、宿泊しないで上級会員のサービスが受けられるのはおトクと考えるなら、検討の価値があるといえます。
是非みなさんも様々な視点から、ラグジュアリーホテルの会員プログラムを使いこなしてみてください。
※画像は本文とは関係ありません。
堀内玲子
ファイナンシャルプランナー。証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て93年に独立。96年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別 ライフスタイル別 生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
外部リンクマイナビニュース