FWディバラが故郷でチャリティーマッチに出場、ゴール正面からスーパーFK
欧州サッカー各国リーグはオフシーズンに入り、選手たちはつかの間のバカンスを楽しんでいる。
シーズン中とは違うエンジョイの形でサッカーをプレーする選手もいる中で、ユベントスのアルゼンチン代表FWパオロ・ディバラが針の穴を通すかのようなスーパーFKを決めたことが話題になっている。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」によると、ディバラは現地時間1日、故郷であるアルゼンチンのラグーナ・ラーガで行われたチャリティーマッチに出場。持ち前のスキルを地元の人々の前で見せつけていたが、驚きのシーンはゴール前正面で得た直接FKで起きた。
相手チームの選手たちはキッカーを務めるディバラの能力に敬意を表したのか、フィールドプレーヤー10人全員で壁を作る……かと思いきや、なぜか控え選手や関係者までピッチ内に入り込んできた。彼らが壁を作ったのは9.45メートル以上離れた場所ではなく、ゴールマウスの目の前だった。
少しでも低いコースに飛んでしまえば“壁”に跳ね返されてしまい、おまけに肩車する選手もいるなど決めるコースがごくわずかに限られるなか、ディバラは2、3歩の助走で軽く左足を振り抜く。するとボールは的確にゴール左隅上を捉え、ゴールネットを揺らす。この芸術的な一撃はさすがのディバラも嬉しかったらしくガッツポーズを見せると、敵味方関係なく拍手で祝福された。
この一撃について同局は「ディバラはチャリティーマッチで“不可能なフリーキック”を叩き込んだ。18人のディフェンダー、そして何人かの関係者がゴールライン上で並びながらも、20メートルの位置から甘美なシュートを見せた」と絶賛している。真剣勝負とは違うかもしれないが、ディバラの一撃はワールドクラスの選手であることを証明するものだったのは間違いない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
【動画】AS Méxicoが投稿したディバラのスーパーFKの瞬間
AS Méxicoが投稿したディバラのスーパーFKの瞬間