ヘタフェとのプレーオフ決勝第1戦、右CKからゴールをアシスト

 テネリフェのMF柴崎岳は現地時間21日に行われたリーガ・エスパニョーラ1部昇格プレーオフ決勝、ヘタフェとの第1戦に先発出場。

 先制点をアシストするなど本拠地での1-0勝利に大きく貢献した。地元紙「デポルプレス」の寸評では、厳しい日程のなかで結果を残したことを称えている。

 準決勝カディス戦で2試合210分間プレーし、中2日というタフな状況でも柴崎は2列目左サイドとして先発。そして前半22分、テネリフェが得た右CKのキッカーを務めると、柴崎の右足から放たれたキックはDFホルヘ・サエンスの頭にピタリと合う。正確無比なアシストによってテネリフェが1-0と先制に成功した。

 これで流れに乗ったテネリフェはリズム良く試合を進め、ヘタフェにアウェーゴールを与えずに勝利を手にした。同紙では決勝弾を決めたホルヘ・サエンスについて「プロとしての初ゴールを奪った」と殊勲の一撃を称えるとともに、柴崎についてはこう評価している。

「彼は他の試合で見せているプレーとはいかなかったが、違いを見せる選手だ。後半には足首の状況が達していなかった。それでもパスを失敗せず、常時良いプレー選択をしていた」

本拠地で「ガク・コール」

 後半14分に右サイドのクロスが流れたところに柴崎が走り込み、右足シュート。この際に相手マーカーと接触し倒れこむ場面もあったが、本拠地エリオドーソから「ガク・コール」が送られると立ち上がり、プレーを再開するシーンもあった。

 過密日程もあってコンディションが厳しいなかでのプレーになったことに触れつつ、しっかりとプレーしきったことを称賛した。

 第2戦を見据えて試合終盤に交代した柴崎。全てが決する第2戦は現地時間25日開催と厳しい日程は続くが、果たして再びゲームメーカーとしての役割を果たし、テネリフェに悲願の昇格をもたらせるだろうか。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images