家の購入は決して安い買い物ではない。立地条件が良いところへ行けば行くほど相場は上昇するものであり、それゆえに、一部の人は家を購入するのではなくて、借りることを選ぶ。中国人から見れば、経済的により発展している日本にありながら、多くの日本人が家を購入しないことに疑問を抱くようだ。

 中国メディアの今日頭条は27日、「東京では中国人が不動産を購入し、日本人が不動産を借りている」と論じる記事を掲載し、なぜ経済的に発展している日本人が家を購入しないのか、その理由を考察している。

 記事はまず、中国人は日本に対して、「日本人の1人あたりGDPは中国の約4倍以上」であるため、「生活水準も4倍」と認識していると伝える一方、日本の経済事情について、高収入の人ももちろん存在するが「男女間の収入に開きがあることや非正規雇用の割合が近年増加している」ことを指摘し、個々の収入に非常に開きがあることを紹介した。また、「生活費が上昇している」ことも指摘し、「決して日本人の生活は、中国の4倍豊かなわけではない」と紹介した。

 そして、家を借りる日本人が増えている理由として、まず「購入できない」ということが大きいと指摘。日本人の収入と支出の状況からして、「貯蓄はもちろん家の頭金も困難な人は少なくない」と主張。さらに、「ライフスタイルの多様化」によって、「子が小さいときには学校の近くに住み、年を重ねて子が独立した後は、駅や病院、スーパーの近くに住むことを望む」人が多く、持ち家があると負担と感じる人も少なくないとした。また、日本企業では転勤が多く、いつ転勤になるか分からない人は持ち家を持ちたがらない場合もあるとした。

 では、なぜ中国人が日本の家を購入するのだろうか。記事は、「首都圏の物件の利回りが中国より高い」ことを指摘した。ゆえに多くの中国人は東京の不動産を購入すると伝え、中国人が日本に家を持ち、日本人が中国人から借りるという現象が生じていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)