最近は個人ビザで日本を旅行したいと願う中国人が増加しているようだ。団体ツアーのように決まり切った場所だけを回る観光ではなく、より日本の文化に触れたいという中国人が増えているためだ。中国メディアの今日頭条は20日、何度も日本を旅行で訪れたことがあるという中国人の見解として、個人旅行で日本を訪れた時に驚くことや、気をつけるべきことについて紹介する記事を掲載した。

 個人で旅行するのであれば、まず利用する交通機関を選ぶ問題がある。記事は日本を旅行するにあたっては「何事もしっかりと計画を立てることが必須」とし、都市部では地下鉄があるものの、郊外を訪れる場合は路線バスを利用すべきだと指摘。一方、中国ではバスの前方の入り口から乗車し、料金が先払いであることが一般的が「日本では料金が後払いであることもある」として、注意を呼びかけた。

 また、個人旅行であれば、宿泊先も自分で決めなければならないが、日本にはほかの国で見られるような「大部屋に二段ベッド」というスタイルのホステルはほとんど存在しないと指摘。日本ではホステルであっても、「カプセルホテル」のように隣と仕切られていることが多く、「保守的で個々のプライバシーを重視している日本らしさ」が見られる作りとなっていることを指摘。ホステルの醍醐味である、ほかの旅行客との会話が難しいのが残念だと伝えた。

 さらに記事は、日本の飲食店では「気温が低くても、冷たい水が提供される」場合があることを指摘。日本の飲食店で飲料水が無料で提供されることは海外から見て珍しいことだが、冷たいものを嫌い、ビールも常温で飲む場合もある中国人からすると、気温が低くても冷たい水が供されることが衝撃のようだ。また、日本の水洗トイレではタンクの上から水が出てくるが、水洗トイレが日本ほど普及していない中国では「その水の用途が分からず奇妙に映る」らしい。

 文化の違いと言葉でまとめるのは容易だが、自分の慣れ親しんだ文化がどのように他と異なるのかを理解するのは難しい。中国人から見て、日本の街や生活のどのようなところが驚きだったのかを知ることは日本人にとっても日本の再発見につながると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)