女優の江角マキコ(50)が1月24日発売の『女性自身』(光文社)で芸能界からの引退を表明した。今回の報道は、投資詐欺に関与したとして逮捕、有罪判決を受けた男性と江角マキコが2年近くにわたり不倫関係にある──というスキャンダルを伝えたもの。江角マキコは、『女性自身』の取材に、男性との不倫関係については否定しつつ、

「芸能活動についてはこのほど引退させていただく所存です」

 と身を引く覚悟を示したのだ。スポーツ紙記者が語る。

「江角を巡っては、自らの子供と同じ有名私立小学校に通う長嶋一茂(50)家とママ友問題でトラブルになり、元マネージャーが一茂の自宅に“バカ息子”と落書きした事件を『週刊文春』(文藝春秋)が2014年に報じました。この一件以降、江角は『ぐるナイ』(日本テレビ系)などのレギュラー番組を降板する羽目に。この2年間は実質上、休業状態でした」

 “バカ息子”事件は、長嶋一茂がバラエティ番組に出演した際、共演者が格好のネタにして取り上げるなど長く余波が続いた。こうした中での素性の怪しい人物との不貞関係について、社会の批判が強いことは想像に難くない。

■離婚、有害指定図書に年金未納まで

 思えば、トラブルが頻発した芸能生活だった。

「96年に写真家の桐島ローランド(48)と結婚するも9か月で離婚。99年に『an・an』(マガジンハウス)でヌードを披露するも、山形県から『青少年の性的感情を刺激する』として有害図書指定された過去もあります」(芸能記者)

 極め付けは2004年の年金騒動。社会保険庁(当時)の国民年金保険料徴収アップを狙ったイメージキャラを務めるも、江角自身が17年間も保険料未払いだったことが明るみとなった。

「03年にフジテレビプロデューサーと結婚して1男1女に恵まれました。しかし平穏な日々は続かず、ママ友の愚痴をブログにつづるなど過激な行動に。週刊誌で関係者から『いちばん上に立って先導できないと我慢ならないタイプみたいで、周囲との軋轢を生みやすい』と反論される始末です。こうした校内トラブルが、“バカ息子”騒動に至ったとみられます」(前同)

 引退ついて、「子供達のために今、私にしかできないことを選択し専念する時期だと考えました」と記した江角。しかし、子供の通学先でのトラブルで“バカ息子”騒動を繰り広げ、果てには不倫騒動まで報じられた。これで引退の理由が子供とは、皮肉にしか聞こえない。

文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。