1月11日、J2の横浜FCがFW三浦知良との契約更新を発表した。
 
 J2が開幕する2月26日に50歳となるキング・カズ。日本サッカー界の生けるレジェンドは、2017年シーズンも現役続行となった。

 50歳を超えてもプロを続ける選手はやはり稀だが、上には上がいるものである。世界最年長プロフットボーラーとしてギネスブックにも名を刻んでいる現役プレーヤーは、なんと54歳! ウルグアイ人のロベルト・カルモナだ。

 昨夏にウルグアイ2部のカナディアンズと契約を結んだカルモナは、1962年4月30日生まれでのMF。それまでセリエAのラツィオで活躍したイタリア人GKマルコ・バロッタが持っていた43歳168日という最年長出場記録を塗り替え、ギネス記録を保持している。
 
 カルモナについて、ウルグアイ紙『エル・パイス』は、「入団当初はチームメイトから『誰だ?』と睨まれていたが、16歳の若手と遜色ない動きを披露し、信頼を勝ち取った」と伝えている。
 
 カルモナ自身も「50歳を超えているが、毎日プレーしたいと思っている。俺の人生はフットボール一筋なんだ。だから60歳までは続けたい」と驚きのキャリア展望を語っている。
 
 このウルグアイ人プレーヤーには年齢では及ばなかったものの、50歳を超えてトップリーグでプレーした経歴を持つ選手が、かつてイングランドにいた。初代バロンドール受賞者でもあるスタンリー・マシューズだ。

 マシューズは1932年に17歳でプロデビューを飾ってから、50歳までピッチに立ち、1部リーグに出場した選手としては最高齢のプレーヤー。イングランド・サッカー界では、切れ味鋭いドリブルから「魔術師」の異名を持っていた。
 
 また、マシューズは禁煙、禁酒、さらには菜食を心がけるなど、徹底した体調管理をすることでも知られ、さらに33年間のキャリアで一度も警告を受けたことがないという紳士としても有名。ペレやフランツ・ベッケンバウアーなどスーパーレジェンドからも「全選手の模範となる偉大な男」と称賛されたマシューズは、サッカー選手としては史上初となるイギリス叙勲の「サー」の称号を受けたことでも知れている。