アニメーション映画『この世界の片隅に』の上映劇場が年明け1月7日から54館増え、累計で200館を超える予定であることが明らかになった。また本日から、のんが声を担当した主人公すずの愛らしい広島弁を収めたLINE公式ボイススタンプの配信がスタートした。

 11月12日に全国63館規模で公開され、全国映画動員ランキングで初登場10位をマークした本作。圧倒的な高評価を背景に週ごとに順位を上げ、公開4週目で4位に急浮上。7週目もベスト10圏内をキープし、累計動員は60万人、累計興収は8億円を突破した。口コミでも評判を広げ、現在の公開館数は106館まで拡大。年明けには順次200館を超える予定だという。

 6年の歳月をかけて本作を完成させた片渕須直監督は、今年の成功を受けて、感謝の直筆メッセージを披露。「2016年は、映画『この世界の片隅に』の完成、公開とともに、たくさんの出会いとご縁に恵まれた年になりました。これからもよろしくおねがいいたします」とつづっている。

 すでにアメリカ、イギリス、フランスなど世界15か国における配給が決まっており、海外進出のためのサポート資金についても、クラウドファンディングサービスで目標金額1,080万円を達成。すでに国内映画賞でも高い評価を集めている本作だが、来年は海外の賞レースを騒がせる存在になることも期待される。(編集部・入倉功一)