俳優であれば、主役として物語の真ん中で輝きたい! と思うのはごく自然なこと。だが、山田裕貴は26歳という若さで、そして、こんなにもキレイな顔立ちにもかかわらず「脇役が好き」などと渋いことを口にし、あろうことか、観客に自らの存在を「気づかれたくない」とのたまう。いやいや、近年の多くの作品での活躍を見れば、気づかれないわけがないのだが…。「Wikipediaのフィルモグラフィ欄が『どんだけ長いの!?』って思ってもらえるくらい、いろんな作品に出たい」と野望を語るこの男、すでに日本の映画界に欠かせない存在になりつつある。
撮影/川野結李歌 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.
――映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、美大生の南山高寿(福士蒼汰)と、彼が電車で見かけて恋に落ちた福寿愛美(小松菜奈)の運命に導かれた切ない30日間の恋を描いています。山田さんが演じるのは高寿の友人の林ですが、おそらく、史上最も、もったいない山田裕貴の使い方をしている映画ではないかと…。
いやぁ、そう言っていただけるのはうれしいです! ぜひ、いまの言葉は書いておいてください(笑)。登場シーンは少ないけど、現場を盛り上げ、蒼汰と菜奈ちゃんのやり取りが多い中で、いい“スパイス”になれたらと思っていました。
――三木孝浩監督の作品は、『ホットロード』、『青空エール』に続く3度目で、今回のキャスト陣の中でも最多。すっかり常連ですね。
そもそも、今回のオファーをいただく前に、別の作品の準備で東宝スタジオに行った際、スタッフルームに三木さんがいると聞いて、挨拶に行ったんです。そうしたら、そこで三木さんが読んでいたのが、今回の映画の原作小説だったんです。そのときに「僕の出るとこ、ありますか?」なんて話をしたんですよ。
――軽い感じで売り込みを(笑)。
実際、それを気にかけてくださっていたらしく。今回は(山田さんも出演した)『ストロボ・エッジ』と同じプロデューサーで、福士とも『ストロボ・エッジ』での共演以来、よく飯に行ってて仲がいいみたいだし、「友人役なら山田でいいんじゃない?」という話から決まったみたいですよ(笑)。
――いやいや、そんな決まり方ってありますか?(笑)
いや、ホントそんな感じだったらしいです(笑)。そんなふうに仕事をいただけるってありがたいですよ。どんな形であれ、どんな小さな役でも「山田裕貴で」って呼んでもらえるのはうれしいです。
――撮影が行われたのは京都ですね。
僕が参加したのは2日間だけで、前乗りして京都を楽しんで、撮影が終わってもプロデューサーさんに「ちょっと残っていったら?」と言われ、ご飯に行かせていただいたり。こんな仕事の仕方でいいのかなと(笑)。
――作品についても、“青春映画の名手”と呼ばれる三木監督の作品を知り尽くした山田さんに魅力を伺っていきたいと思います。
まず、三木さんだからこそ! と感じるのは、女の子をかわいく見せるという部分。いや、もちろん、小松菜奈ちゃんはもともとかわいいんですけど、三木さんの撮り方でそれがさらに増している! 完成した映画を見終えてまず思ったのは「小松菜奈ちゃん、かわいい!」でしたね(笑)。
――高寿と愛美が30日の間に、距離を縮め、いろんな苦難を乗り越え、成長していくさまも見どころですね。
ラブラブしている感じが、すっげー、うらやましい! って思いました(笑)。ホントにお似合いだし。あのイルミネーションで輝くクリスマスツリーの前での告白とか、すごくいいですよね。光の中で、また小松菜奈ちゃんがホントにかわいい! …って、僕はどういう立場で話しているんでしょう(笑)。“ナビゲーター兼キャスト”ということで(笑)。
――そこはせめて、“キャスト兼ナビゲーター”でお願いします(笑)。ほかに山田さんが見て、キュンキュンしたシーンなどはありますか?
高寿の引っ越しを愛美ちゃんが手伝ったりという、日常が映し出されているのがいいなぁって思いましたね。僕は、日々を大切に生きるタイプで、あまり記念日とかは気にしない人なので(笑)。愛美ちゃんが髪をかき上げて結んだりという細かいところ! わかりやすい胸キュンは、他のみんながいっぱい話してくれると思うので、僕はナビとして細かいところを…(笑)。
――ふたりに課せられた、切ない運命を知り、「もしも自分だったら…?」と感じることはなかったですか?
限られた時間を生きているというところで、それは恋愛だけでなく、日々をもっと大切に生きていたなら、見落とすことはなかっただろうという言葉や時間というものを考えさせられましたね。親や友達との何気ない会話とか、実はすごくいいことを言ってもらっているのに、つい見過ごしがちになることを、気づかせてくれる映画ですね。
――先ほど、「記念日は気にしない」という話も出ましたが、山田さんの恋愛観、相手に求めるものなどを教えてください。
とにかく、一緒にいやすい相手がいいですね。同じ部屋にいるけど、こっちはこっち、相手は相手で別のことをしていても、一緒にいられる人。あ、たまにはイチャイチャしたいですよ!(笑) 僕は仕事が優先的になってしまうので、いいバランスで、一緒に日常を過ごしたいです。
撮影/川野結李歌 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.
高寿&愛美のラブラブ感「すっげー、うらやましい!」
――映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、美大生の南山高寿(福士蒼汰)と、彼が電車で見かけて恋に落ちた福寿愛美(小松菜奈)の運命に導かれた切ない30日間の恋を描いています。山田さんが演じるのは高寿の友人の林ですが、おそらく、史上最も、もったいない山田裕貴の使い方をしている映画ではないかと…。
いやぁ、そう言っていただけるのはうれしいです! ぜひ、いまの言葉は書いておいてください(笑)。登場シーンは少ないけど、現場を盛り上げ、蒼汰と菜奈ちゃんのやり取りが多い中で、いい“スパイス”になれたらと思っていました。
――三木孝浩監督の作品は、『ホットロード』、『青空エール』に続く3度目で、今回のキャスト陣の中でも最多。すっかり常連ですね。
そもそも、今回のオファーをいただく前に、別の作品の準備で東宝スタジオに行った際、スタッフルームに三木さんがいると聞いて、挨拶に行ったんです。そうしたら、そこで三木さんが読んでいたのが、今回の映画の原作小説だったんです。そのときに「僕の出るとこ、ありますか?」なんて話をしたんですよ。
――軽い感じで売り込みを(笑)。
実際、それを気にかけてくださっていたらしく。今回は(山田さんも出演した)『ストロボ・エッジ』と同じプロデューサーで、福士とも『ストロボ・エッジ』での共演以来、よく飯に行ってて仲がいいみたいだし、「友人役なら山田でいいんじゃない?」という話から決まったみたいですよ(笑)。
――いやいや、そんな決まり方ってありますか?(笑)
いや、ホントそんな感じだったらしいです(笑)。そんなふうに仕事をいただけるってありがたいですよ。どんな形であれ、どんな小さな役でも「山田裕貴で」って呼んでもらえるのはうれしいです。
――撮影が行われたのは京都ですね。
僕が参加したのは2日間だけで、前乗りして京都を楽しんで、撮影が終わってもプロデューサーさんに「ちょっと残っていったら?」と言われ、ご飯に行かせていただいたり。こんな仕事の仕方でいいのかなと(笑)。
――作品についても、“青春映画の名手”と呼ばれる三木監督の作品を知り尽くした山田さんに魅力を伺っていきたいと思います。
まず、三木さんだからこそ! と感じるのは、女の子をかわいく見せるという部分。いや、もちろん、小松菜奈ちゃんはもともとかわいいんですけど、三木さんの撮り方でそれがさらに増している! 完成した映画を見終えてまず思ったのは「小松菜奈ちゃん、かわいい!」でしたね(笑)。
――高寿と愛美が30日の間に、距離を縮め、いろんな苦難を乗り越え、成長していくさまも見どころですね。
ラブラブしている感じが、すっげー、うらやましい! って思いました(笑)。ホントにお似合いだし。あのイルミネーションで輝くクリスマスツリーの前での告白とか、すごくいいですよね。光の中で、また小松菜奈ちゃんがホントにかわいい! …って、僕はどういう立場で話しているんでしょう(笑)。“ナビゲーター兼キャスト”ということで(笑)。
――そこはせめて、“キャスト兼ナビゲーター”でお願いします(笑)。ほかに山田さんが見て、キュンキュンしたシーンなどはありますか?
高寿の引っ越しを愛美ちゃんが手伝ったりという、日常が映し出されているのがいいなぁって思いましたね。僕は、日々を大切に生きるタイプで、あまり記念日とかは気にしない人なので(笑)。愛美ちゃんが髪をかき上げて結んだりという細かいところ! わかりやすい胸キュンは、他のみんながいっぱい話してくれると思うので、僕はナビとして細かいところを…(笑)。
――ふたりに課せられた、切ない運命を知り、「もしも自分だったら…?」と感じることはなかったですか?
限られた時間を生きているというところで、それは恋愛だけでなく、日々をもっと大切に生きていたなら、見落とすことはなかっただろうという言葉や時間というものを考えさせられましたね。親や友達との何気ない会話とか、実はすごくいいことを言ってもらっているのに、つい見過ごしがちになることを、気づかせてくれる映画ですね。
――先ほど、「記念日は気にしない」という話も出ましたが、山田さんの恋愛観、相手に求めるものなどを教えてください。
とにかく、一緒にいやすい相手がいいですね。同じ部屋にいるけど、こっちはこっち、相手は相手で別のことをしていても、一緒にいられる人。あ、たまにはイチャイチャしたいですよ!(笑) 僕は仕事が優先的になってしまうので、いいバランスで、一緒に日常を過ごしたいです。
- 1/2
- 次へ
関連情報(BiZ PAGE+)