(3)これまで主として提供してきた、リーダー育成のための360度フィードバック支援サービスに加え、職場状況を可視化し、それを梃子に職場力を向上させていく組織開発支援サービスに力を入れていく予定。(1)2年に一度、世界中で実施される人材マネジメントのアンケート調査によると、人事の緊急重要課題として3番目に多かった項目が「Behavior and Culture」だった。組織文化をいかに高めていくかというテーマが企業経営において、あらためて着目される時代になったと言える。また、2年前にチリで開催された世界人材マネジメント会議では、経営者はもっと「人」への投資に注目すべきだとして、人の持続性、つまり、社員の健康への投資などに時間とコストを使うべきという主張が基調講演でされている。

(2)「組織文化の変革」と「従業員の健康」への投資が、これまでにないレベルで議論されると予測している。一昔前のはやりは「グローバル人材」が主要テーマだったが、グローバルはもはやビジネスの常識で当たり前になりつつある。次なるテーマは、どこでも通用する強い組織風土と人材づくりに移ってくるだろう。

(3)新興国で実施されてきたグローバル人材育成研修「ミッション・コンプリート」に加え、社内起業家(イントラプレナー)を育成する「シリコンバレー・イノベーション・ラボ」は引き続き、人気の高いサービスとして継続するが、新たに「re-Culture」をキーワードにした組織文化を変革するコンサルティングサービス、そして、従業員の健康を維持・向上させる「健康経営」に関する各種サービスを拡充していく。(1)国内のスタートアップ企業は海外に比べ資金・人材ともに支援が少ない。このままでは明らかに世界で勝てるチームを日本から多く輩出することは困難。そこで人材面により注力し、活躍されている素敵な方を素敵なスタートアップ企業へ支援をすることで世界で勝てるチームの輩出に寄与したい。国内ではまだまだスタートアップ企業にジョインすることがリスクであるという雰囲気があるので、その雰囲気も変えていきたい。

(2)グローバルで見ればブライトキャリアの1番はシリアルアントレプレナー、2番はプレIPOへのCXOジョインで、5年以内のイグジットで最低でも数億から数十億円のキャピタルゲインは得るという傾向にある。日本から時価総額の高い会社を生み出すためにも、人材の採用に経営資源を集中することが重要だ。

(3)ベンチャーキャピタル事業をスタートし、人とお金を組み合わせた企業支援を行う。タレントエージェンシーとしてだけではなく、お金の面からもコミットしていく。大企業から新規のリスク事業は切り出してもらい、イノベーションを生み出して勝たせるような仕掛けが必要だと考えている。また、これまでのような人材紹介業は機械化できると思っており、機械化した上でコンシェルジュとして私たちの存在が必要なのかを判断していく。(1)人口減少が進む中で、従来型のワークスタイルでは生産性の向上に限界がある。人材採用のためにも、柔軟な働き方の実現や多様な人材の活用が必要。その前提としてマネジメントスタイルの変革が求められる。

(2)女性の活躍推進や中高年の活性化といったターゲットの明確な取り組みが進むと予想される。

(3)パフォーマンスマネジメントコンサルティングをテーマとして、異なる強み・価値観を有する個人のパフォーマンスの最大化と、コラボレーションによるチームパフォーマンスの最大化を目指した人材・組織開発に注力する。(1)日本企業による海外企業のM&Aの増加など、よりグローバル環境でビジネスを展開する日本企業が増えてきている。それに伴い、海外子会社を含めたタレントマネジメント、それに伴う育成システムをトライする企業が増えている。またリーダーの育成を通じた海外拠点での理念の浸透、組織風土の変革など意図する事案が増えている。