週末に行われた世界各地の試合で、悲劇に見舞われたシャペコエンセへの哀悼の意が表された。
そんななか、日本代表DF太田宏介も先発したフィテッセ対ズウォレ戦での出来事が話題になっている。
後半途中に投入されたフィテッセのブラジル人MFナタンが、後半アディショナルタイムにゴール。
その直後、彼はユニフォームを脱いでしまったのだが、その下に着ていたのはシャペコエンセへのメッセージが込められたTシャツだった。そして、祈りを捧げるように天を指差してもいたという。
通常、得点後にユニフォームを脱ぐ行為はイエローカードの対象になる。
だが、ヨヘム・カンプハイス主審はナタンにカードを提示することはなかった。
『voetbalprimeur』によれば、主審は異例の判断の理由をこう述べたそう。
ヨヘム・カンプハイス主審
「ルールに沿えば、私は彼にイエローカードを出さなければいけない。
だが、事前に(?)そうしないことを決めていた。
今回の件があまりにも酷い出来事だったことは誰もが理解していると思う。
特に彼は今日得点できて、それによって友に寄り添うことができた(?)」
この主審の判断は現地では賞賛されているというが、彼に対してKNVB(オランダサッカー協会)から何らかの聴取がある可能性も示唆されている。
それでも、カンプハイス主審は「あれが最高の判断だったと思った」などとも口にしてたという。
なお、試合はフィテッセが3-1で勝利しており、太田はフル出場している。