プロフェッショナルファーム、グローバル企業や成長企業への人材紹介で業績を伸ばしているコンコードエグゼクティブグループ。代表取締役社長 CEOの渡辺秀和氏に、人材紹介の特徴や事業方針などについて話を聞いた。

【プロフィル】
三和総合研究所戦略コンサルティング部門等を経て、キャリアコンサルコンサルタントへ転身。ムービン・ストラテジック・キャリアで5年連続NO.1コンサルタントとして活躍。2008年コンコードエグゼクティブグループを設立し、代表取締役社長CEOに就任。2010年日本ヘッドハンター大賞MVP受賞。コンサルティング業界、ファンド、事業会社幹部、起業家などへ1000人を超える相談者の転身を支援。著書に「ビジネスエリートへのキャリア戦略」(ダイヤモンド社)。 コンサルティングファーム、投資銀行やプライベートエクイティ、グローバル企業、ネット系を中心とするベンチャー企業への人材紹介に高い実績を持ちます。紹介する人材層は、事業会社のCXOやコンサルファームのパートナーなどの経営幹部から、マネジャー、第二新卒まで多岐にわたります。

 相談者に対する支援で重視しているのは「キャリア戦略」を軸としたカウンセリングです。将来を掛けて成し遂げたいことと現状のギャップを埋めるようなキャリアをどうつくっていくのかを一緒に考えていきます。

 今のスキルを活かして転職し、年収が上がれば良いという考え方ではありません。キャリアビジョンを策定し、それを実現するためのステップをつくっていくことを大切にしています。

 また、私たちは、相談者が当社経由で内定を獲得した場合に、その話を無理に勧めることはありません。むしろ、自主応募や他社経由の内定でも、より良い話であればそちらをお勧めしています。

 短期的な業績にとらわれずに、誠実な支援を行うからこそ、相談者から信頼を寄せて頂くことができます。相談者と“長期的で誠実なお付き合い”をして、粘り強く支援していくことを会社の方針として徹底しています。

 そのような支援を続けてきた結果、相談者から家族や兄弟、友人などに当社への相談を勧めていただけるようになり、優秀な人材に自然と集まっていただけるようになりました。

 相談者の6割以上が東大や京大、早大、慶大などの名門大学の出身者であり、マッキンゼーやBCGなどのコンサルファーム出身者(ポストコンサル)や投資銀行の出身者からも数多くの相談を頂いています。 当社にはビジネスリーダーやそれを目指す優秀な相談者が集まる構造が整っていますので、経営者や幹部候補人材を求めるクライアントからは、質・数ともに評価を頂けているようです。経営者人材を紹介させて頂くことで、クライアントに新しい事業が立ち上がることも珍しくなく、企業の成長に大きなインパクトを生んでいます。

 また、当社が紹介する人材は、自分の人生において次ステップがどのような意義があるのかを腹落ちさせた状態で転職します。そのため、モチベーションが非常に高く、その点でも紹介先の企業から喜ばれています。

 さらに、求人依頼を受けるだけではなく、採用の企画段階からご相談にのらせて頂くことも多々あります。採用企業の魅力の伝え方、採用ターゲット層の選定など、人材市場の動向を踏まえて様々な角度からアドバイスしています。

 クライアントの採用プロセス全体に深く関わっていくことで、採用力が格段に上がり、これまでとは別次元の採用を実現している企業もあります。

 私たちは競合他社の年収水準なども把握しているので、「その条件では採用できませんよ」と情報提供したり、クライアント各社の代表やキーマンに対して他ではできないような踏み込んだ内容のインタビューを行い、当社のウェブサイトに掲載してPRしていることも好評です。 最大のポイントはエグゼクティブコンサルタントの採用と育成に注力してきたことです。人物面を重視した採用を行っており、人材業界やコンサル業界の出身であることは問いません。第二新卒もいますし、今年からは新卒も採用しています。