国が変われば文化も変わり、その国で暮らす人びとの習慣も変わる。中国人から見て、日本の文化や習慣には「理解しがたい」というものがあれば、日本人から見て理解し難い中国の文化や習慣もあるだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本人には理解しがたい」であろう、中国の5つの社会現象について説明する記事を掲載した。

 記事によれば、その5つの社会現象とは「中国人は自国の消費税がいくらなのかを知らないこと」、「中国の建物内にあるエスカレーターは連接されておらず、フロアが変わる度に移動する必要があること」、「中国の公衆トイレには紙がないこと」、「名ばかりの博士学位を有する役人」が多いこと、そして「中国人は性教育を敬遠すること」という5点だ。

 例えば1つ目の消費税について、記事は「消費税は日本社会で最も大きな注目を集める事案であり、内閣であっても消費税でしくじれば辞職に追い込まれる」と指摘。一方で中国については「ほとんどすべての中国人は買い物をするとき、国家にどれくらいの税を徴収されているかを知らない」と説明した。

 また、中国では公衆トイレに紙が設置されていないため、利用客は事前にティッシュを購入しておく必要がある。また、公衆トイレの利用そのものが有料である場合も多く、いつでも無料で使用できる公衆トイレに慣れた日本人からすれば、中国の制度は「理解し難い」点であろう。

 そのほか、中国の教師や保護者たちは性の話題に触れることを忌避しており、性教育も遅れているのが現実だ。記事は「子どもたちはアダルトビデオを通して性を知る状況となっているが、これは深い社会問題と言わざるを得ない」と指摘している。確かに大人が性に対する正しい見方を子どもたちに教えなければ、子どもたちの性に対する知識は歪んだものになる恐れがあり、実際に中国では性教育の遅れからエイズをはじめとする性病の感染が拡大しているとの指摘もある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)