非常に強い台風10号は、南大東島の南海上をゆっくりとした速さで南西へ進んでいます。台風の雲はコンパクトながら、中心部に発達した濃密な雲域があり、眼が形成されています。

最新の研究では、台風の発達に海の内部の熱量が関係していることが分かってきました。これを「海洋貯熱量」といいます。

台風10号は27日(土)にも猛烈な台風となる見込みで、台風周辺の海域では水深100メートル付近の水温が25度以上と高く、台風の発達に好条件です。

日本の近海で猛烈な強さとなる台風は非常に珍しく、台風全体の0.7%です。台風10号はコース、勢力ともに、異例ずくめの台風となりそうです。

気象予報士・片山 由紀子)