都内の賃貸マンションは一番どこが高いのだろうか?

物件数ナンバーワンと言われるHOMESから各23区の一番高い家賃を調べ、勝手にランキング。都心部の家賃がずば抜けて高そうに感じるが、実際はこのような結果に!

※情報は8/2(火)時点となります





まずは一気に23位から14位まで発表!


23位:板橋区(29万円・3LDK)
22位:葛飾区(30万円・ワンルーム)
21位:墨田区(35万円・3LDK)
20位:足立区(38万円・ワンルーム)
19位:台東区(39万円・4LDK)

18位:練馬区(45万円・1LDK)
17位:杉並区(50万円・5LDK)
16位:江戸川区(55万円・2LDK)
15位:北区(56万円・4LDK)
14位:豊島区(57万円・3LDK)

やはり東エリアの賃貸は都内の中でも安く、概ね予想のできる順位だろう。18位の練馬区(45万円・1LDK)の物件は最寄り駅のひとつ「石神井公園駅」近辺。都内から離れているとはいえ、緑が多く駅前の利便性が高い。とくに石神井公園付近は高級住宅街と言われているため、部屋の広さに比べ家賃が高いようだ。


続いては13位〜6位までを発表!



13位:江東区(75万円・2LDK)
12位:荒川区(85万円・5LDK)
11位:中央区(98万円・ワンルーム)
10位:文京区(112万円・2DK)
9位:品川区(130万円・4SLDK)

11位の中央区は銀座エリアのワンルームの家賃相場約12万円と比べると立地がいいとは言えかなりお高め。さらに商用の物件なので敷金10ヶ月、礼金2ヶ月分を収めないといけないため、初期費用は簡単に計算をしても1,000万円を超えてしまう。


8位:大田区(160万円・9SLDK)

“田園調布”エリアのため、家賃は100万円以上と高額に。住所は大田区であるが、世田谷区最南端と隣接しており、高級住宅街として知られる。もともとは日本資本主義の父と言われる渋沢栄一氏が、理想的な住宅地を目指して”田園調布”を立ち上げたと言われている。

とくにこの物件がある3丁目は格式の高い有名人が多く住んでおり、田園調布の中でも別格。創設された大正時代から変わらない街並みの美しさと、492平米もある一等地の豪邸でこの家賃は意外にもお得なのかもしれない。


7位:千代田区(180万円・4LDK)

7位はホテルニュージャパン跡地に建った『プルデンシャルタワーレジデンス』。26〜38階が高級賃貸となっており、今回紹介したのは37階の物件だ。

こちらの物件は外資系企業が集積するビジネス街という立地から、約7割を「サービスアパートメント」としている。ホテルのようなサービスが受けられ短期間での利用がOK。さらに富士山を眺めることができる絶景は、価格以上の価値があると言える。

以前、23区バトルで紹介した平均年収編で、千代田区は784万円・2位に輝いている。高収入の多い千代田区民へ向けて今後も高級賃貸は増えていくだろう。




6位:新宿区(192万円・ワンルーム)

新宿区で一番賃貸が高いこちらは広さ436平米。住居として住むことが可能だが、もともとの造りは事務所となっている。そのため男女別のトイレがあったり、自家発電できるようになっているが、お風呂やキッチンといった生活に必要なものが欠けている。

住むことは難しそうだが、事務所の使用としては広さもあり高田馬場駅から徒歩4分なので立地もいい。ただし別途50万円近くの管理費が掛かったり、敷金8ヶ月・礼金2ヶ月と初期費用が23区内でもダントツに高い結果となった。


いよいよトップ5の発表!


5位:目黒区(230万円・7SLDK)

さきほどの田園町の豪邸と同じく、こちらも戸建ての高級物件。もともと目黒区は高取得者向けの物件が多く、お手頃に住めるエリアではない。自由が丘や中目黒といった“おしゃれエリア”も多く、地盤がしっかりとしているため地震にも強いと言われている。これらも地価が高い要因のひとつだ。

とくにこの物件がある上目黒は坪単価の平均が609万円。674平米なので約203坪、10億円以上の価値がある。そう考えれば230万円の家賃は高額というわけではなく、妥当だと考えられる。


4位:世田谷区(230万円・4LDK)

梅ヶ丘にあるファミリー層向けの戸建て物件。

世田谷区と言えば閑静な住宅街である「成城」から、「シモキタ(下北沢)」「サンチャ(三軒茶屋)」「ニコタマ(二子玉川)」など愛称で呼ばれる馴染みの地名が多い。またどこか人を惹きつけるエリアのため、住みたい街や好きな街としても名を挙げられている。


3位:中野区(310万円・3LDK)

西武新宿線「野方駅」から徒歩6分にあるこの物件。中野や高円寺といった東京のカルチャーの中心地にもすぐにアクセスでき、周辺には学校施設や図書館などの教育施設が充実している。ファミリー向けであると騒音などが気になってくるが、しっかり音を遮断をしてくれるためそういったご近所トラブルは回避できそう。

「中野ブロードウェイ」などカルチャーエリアとしての印象が高いが、ここ最近は「中野セントラルパーク」「KIRIN」のオフィスビルが中野駅周辺に集まり、少しずつ街が変わってきている。今後も進化に合わせて高級物件は増えるかもしれない。


2位:港区(324万円・4LDK)

おしくも2位という結果になった港区。東京カレンダーWEBでもおなじみのエリアのため、高級賃貸が多いのは予想できる。しかし高輪、南青山、赤坂、南麻布、三田、白金台、元麻布、白金と高級住宅街が23区の中でも多いため、もっとずば抜けた価格があるのではと思った。今回は意外にも『六本木ヒルズレジデンス』の300万円台が最高額に。

続々と増える高級物件によって、エリアに関係なく価格が分散しているように感じるが、それでも“港区”というブランドは今だ健在。賃貸の相場価格とともに今後も上昇していくことだろう。


1位:渋谷区(430万円・5SLDK)

数ある高級賃貸を抑え、1位に輝いたのは松濤にある豪邸の物件。広さも今回のランキングではダントツで、904平米となっている。駅からは少し離れているため、渋谷の中心地に比べれば騒音もなく、住宅街のためわりと静か。

渋谷区の中でもぶっちぎりの高級住宅街のため、家賃100万円超えも珍しくない。“渋谷”と言えば若者が多く訪れるエリアだが、実は住んでいる10代が少ない。子供の数に対して、十分に対応できる小学校や幼稚園があるため、他区に比べると渋谷区の教育は優れていると言われている。

実際に松濤は政治家や芸能人が多く住んでおり、そういった点もこのエリアの価値を高めているのだろう。

やはり収入の高い区は高級住宅街が多く、必然的に家賃は高い。またそういったエリアは転勤などで一時的に家を空ける人が賃貸にしていることも多く、固定資産税のかかる物件であればその分も含めて価格は上昇していくだろう。ただ高級物件が昔に比べ分散されるようになったので、今後は意外なエリアの家賃が高くなるかもしれない。