中国メディアの梅州網は24日付の記事で、中国の中高年の女性たちは日本の同年代の女性たちよりも「幸福で、快適な生活を享受している」と論じている。そう論じる根拠は、中国の中高年の女性たちには夜に「広場ダンス」を楽しむ時間と体力があるのに比べ、日本の女性たちは生計を立てるのに忙しく、夜にそのような活動を楽しむ時間や体力がないということらしい。

 日本の中年女性たちが生計を立てるのに忙しいのは「60歳で退職した日本の女性たちは65歳にならなければ年金を受け取ることができず、5年間収入のない時期が生じる」ことにあると記事は指摘。「見たところ退職後に続けて働く日本の女性は少なくないようだが、広場ダンスを楽しむ中国の女性たちは増えている」と説明、日本の女性たちに比べて「中国の女性たちは幸福で快適な生活を享受している」と主張した。

 記事が紹介している「広場ダンス」とは、夕食を済ませた後の時間帯に中高年の女性たちが集まって音楽に合わせてダンスを楽しむ活動のことだ。公園で集まって踊る女性たちもいれば、デパートやオフィスビルの前の広々としたスペースを利用して踊る女性たちもいる。十数人から数十人単位で集まり、中国では夜の広場ダンスの時間になると、そのようなグループを街のあちこちで見かけることができる。

 現在、中国人女性の定年退職の年齢は50歳、中国人男性は60歳であり、それぞれこの年齢から年金を受給できる。年金の平均受給額は地域や年齢によって異なるが、毎月平均2000-3000元(約3万1898-4万7847円)ほどだ。持ち家に住み、かつ物価の高くない地方都市に住む夫婦という状況であれば、妻である中国人女性はあくせく働かずとも「快適な余生」を楽しむことができるというわけだ。

 しかし中国政府は近い将来、定年退職の年齢を引き上げる意向があるため、中国人女性の快適な余生に少なくない影響が生じるのは必至だろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)