ショッピングやサロンなどで、週末ふらっと行くことはあるけれど、食事をしにわざわざ行くことはあまりない。青山といえばそんな印象がありますが、実はあるんです、使えるお店が。

教えてくれたのは、南青山に編集部を構える『メンズクラブ』の編集長、戸賀敬城さん。シーン別で使えるお店を聞いてきたので、買い物がてら、ちらっと行ってみてはいかがです? 絶対後悔させません!



メンズクラブ編集長 戸賀敬城さん 1967年、東京都生まれ。『メンズクラブ』とレクサスマガジン『BEYOND』の編集長を兼任する

戸賀さんの青山での食の思い出は高校生時代に遡る。当時綾瀬に住んでいた戸賀少年は、学校帰り、同級生たちと『鳥良』で人生初の手羽先を食べた。

「あまりの美味しさに衝撃を受けました。惚れた女の子ができたら連れてきて、この感動を伝えたいと思いましたね(笑)」

それから時はめぐり、2007年に南青山に編集部をかまえる『メンズクラブ』の編集長に就任。青山でランチや接待をする機会がぐっと増え、他の街にはない青山の魅力を知ることとなる。

「青山には下品な会話をしたり汚い格好をしている人がいなくて、客層がいい。飲食店の味のレベルも高くて、こんなバランスのとれた街ないですよ。それに食事をしてから次に飲みに行く場所だって十分にある。だからデートにもぴったりの街だと思いますね」

自身は「業界人にしょっちゅう会うから(笑)」という理由のため、プライベートよりは会食などで店に行くことの方が多い。

「会食でよく利用するのは、『礼華 青鸞居』。食事が美味しいのはもちろん、テーブルが大きすぎなくて相手との距離が近いので話しやすいです。僕、距離が遠いと聞いてもらえた気も聞いている気もしなくて、会話は近いのが好きだし盛り上がる。ここでの会食はいつも楽しく過ごしてますよ」

そんなお気に入りの店はブログに即アップ。するとそれを見て来店する人も頻繁にいるそうで、まさに、ひとり『青山カレンダー』状態! 今後も戸賀さん発信の青山情報から目が離せない。



戸賀さんのリクエストで生まれた、ヘルシーな豆腐麺。スープはしっかりとしたコクがあり、食べごたえ十分。『礼華 青鸞居』の名物フカヒレ煮込み。トリュフの香りが食欲をソソる


クライアントを満足させる秘密の中華『礼華 青鸞居』

味はもちろん、とにかく会食でのメリットが多い店だと絶賛するのは『礼華 青鸞居』。

「店内はモダンで清潔、店員の方もとてもアットホーム。それに中華は比較的食事が早く終わるので、自分だけじゃなく先方にとっても楽なはず。また外食が多い自分にとって嬉しいのが、ここの豆腐麺(¥1,800/要予約)。

体型は気になるけど僕はたらふく食べたいタイプ、でも麺は一番やばい(笑)。そう思っていたらお店の方が豆腐の麺を製麺所に発注して作ってくれたんです。豆腐といっても歯ごたえもあって、最後までアルデンテ。これには会食先の女性も喜んでくれますよ。フカヒレの姿煮込み トリュフソース(¥5,800〜)なども絶品です!」



個室が多いのも魅力。6名席のこちらは適度な高級感があり仕事での会食に最適


女性と会話が弾む和食店と誰とでも仲良くなれるうどん屋とは



たっぷりのとうもろこしを使った炊き込みご飯。天然の甘味がスイーツのように楽しめる。また少し柔らかめのご飯とシャキシャキのとうもろこしの食感も◎


女性の心を開かせる料理と個室が◎『青山 仁』

南青山の路地裏にあるこちらの割烹は、しっかりとした料理と隠れ家感もあるので安心して通えるとか。

「店主は気の利いたイケメンで、間をおかないで行っても絶対に同じものは出てきません。〆に食べる季節の炊き込みごはん(時価)にしてもそう。あと個室がこぢんまりしていてテーブルが小さめなのもいい。きっとお願いごとするにはちょうどいい距離感ですよ(笑)」



隣席との距離感が調度良いカウンターもカップルに人気




ジューシーで肉厚なハムをカラッと揚げたコチラはリピート必至の一品。熱々のうちにマヨネーズをたっぷりと付けてがっつきたい


誰とでも仲良くなれる秘密基地『しまだ』

青山でひっそりと続く老舗うどん店は、気持ち的に“もう少しこっち来いよ”と思っている人を連れて行くと、一発で打ち解けるという。

「ここでハムカツ(¥800)にソースかけて一緒に食べたら、どんなやつとも仲良くなれるんですよ(笑)。二階の座敷がよくて、東京のど真ん中にして胡座をかいて飲めるという貴重な空間。家みたいにリラックスできます!」



2階のお座敷は昔ながらの雰囲気が◎。リラックスしてお酒も進む




ボリューミーなパテとクリーミーなアボカドを、最高級の天然塩「土佐の塩丸」とブラックペッパーでシンプルに味付けしたバーガー。同店人気No.1!


さっと行ってがっちり食べられるバーガー店『ハラカラ。南青山店』

どうしてもお肉が食べたくなった時は、塩と胡椒でシンプルに味付けされた、ここのハンバーガーを食べに行っているそう。

「パテがボリューミーで、焼いたあとでも2cmくらいの厚みがあって食べごたえ十分です。かつ僕好みのガリッとした焼き加減。そして溢れ出る肉汁もはんぱない! ここでは1週間熟成させた肉を使ったアボカドバーガー(¥1,050)をよく頼みます」



色合いの異なるウッドの組み合わせがお洒落な店内


青山のランチはここんちのこの一品で決まり



神戸牛をたっぷりと使用したハンバーグは、噛んでも噛んでもずっとジューシー。その秘密はパテの片面のみ強火で焼くという技にあり



『リトルリマ』の「神戸牛ハンバーグ」

ジュエリーデザイナーの下川さんが推すのは、神戸牛のハンバーグ(写真は200g ¥1,700 ※土日祝は200g ¥2,000)。

「溢れ出る肉汁とデミグラスソース、それにごはん、間違いなく美味しいです!」




丁寧に漬け込んだ銀ダラを、じっくり焼き上げた人気定食。味がしっかりと染みており、白いご飯が進むこと間違いナシ!



『日本料理しろう』の「銀ダラの西京焼き定食」

パーソナルトレーナーが推薦するのは、中心地から少し離れた和食店の銀ダラの西京焼き(¥2,000)。

「ランチは手軽に、でも少し贅沢に、という欲求を満たしてくれる貴重な店です」




ソバ粉で作られた本格ガレットは、しっかりとした生地に卵やトマト、ベーコンなどを載せているので食べごたえ十分



『ヨックモック 青山本店』の「ガレットセット」

中尾さんのおすすめは、お得なガレット(¥1,080〜)。

「平日限定でサラダ、デザートがつきます。そば粉を使用している本格ガレットで食べごたえあり」