「エスニック・ヴァージンの貴女に贈る」――。こんな刺激的な煽り文句が目を引く日清食品キャンペーンサイト「ドSニック・パラダイス」の内容が、ネット上で「面白すぎてお腹痛い」「わりとぶっ飛んでる」などと話題を集めている。

サイトにアクセスすると、「このコンテンツは特にお耳に刺激的な内容を含んでいます」との警告文が表示される。こうした注意の通り、ページ内には、人気男性声優が演じる「エスメン」からの「ドS」なメッセージが数多く用意されているのだ。

「お前にパクチーの拒否権なんてねぇよ」と強要

2016年7月19日に開設された「ドSニック・パラダイス」は、日清食品の「カップヌードル エスニックシリーズ」を紹介するサイトだ。「行こうぜ。スパイシーの絶頂へ」をキャッチコピーに、本場のエスニック料理を再現した同シリーズの魅力を「刺激的」に伝える内容になっている。

ページ上には、「ドS」で「エスニック」なイケメンを意味する「エスメン」と名付けられた東南アジアの男性の写真がずらっと並んでいる。彼らが口にするサディスティックなセリフで、「エスニック・ヴァージン」の女性を魅了する・・・といった趣向のようだ。

実際、掲載されたエスメンの写真にカーソルを合わせると、「早く押せよ...」と急かすような音声が流れる。その言葉に応じて写真をクリックすると、「なに押してんだよ」と一喝される。なかなかの「ドS」ぶりだ。

各エスメンのプロフィールページでは、ミニドラマ仕立てで「ドS」なセリフを堪能できる動画が掲載されている。それぞれのエスメンには1〜3の「ドSレベル」が用意されており、段階に応じて刺激の度合いも異なる。例えば、

「どうしたの?バリ島の夕日みたいに真っ赤な顔しちゃって」(レベル1)
「罰として、食べ終わったら...ジャワ島10周!」(レベル2)
「あ?『パクチー無理』? ...ふざけんな、お前にパクチーの拒否権なんてねぇよ」(レベル3)

といったセリフが用意されている。

「イケメンボイス」の4人の声優を起用

「エスメン」の声を演じるのは、人気声優の福山潤さん、鈴木達央さん、松岡禎丞さん、諏訪部順一さんの4人だ。全員がいわゆる「イケメンボイス」の持ち主で、とくに女性のアニメファンからの人気が高い。

そのため、今回のサイトに大きな反応を見せたのは、声優好きの女性たちだった。ツイッターやネット掲示板には、

「声優が豪華なところに日清の本気を感じた」
「全女子に笑いを提供してくれてありがとう日清...久々に声優の無駄使いを見た...」
「興味本意でドSニック・パラダイス見たらじわじわきて仕方ない 日清ご乱心か」

といった投稿が相次いでいる。また、すでに「個人的にはデイビッド君が好み」「一押しはインドネシアのワヤン君ですかね」など特定の「エスメン」に対する熱い思いを披露するユーザーも数多く出ていた。

このように一風変わったキャンペーンを打ち出した理由について、日清食品の広報担当者は7月20日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「主なターゲットは20〜30代の女性となります。いま人気の男性声優に『ドS』なセリフを言ってもらうことで、若い女性ファンの間で話題を生むことを狙った企画となっています」

と説明。

キャンペーンサイトの開設にあわせ、12名の「エスメン」の人気投票も実施中だ。