アメリカのブームに呼応して、クラフト熱が高まるイタリア。高い技術力と豊かな感性が造りだすクラフトビールは世界が注目するニューカマー。味わいと華やかさが同居するイタリアビールの世界を覗いてみてはいかが?
“イタリアの素材で造った料理と合わせるビール”2016年イタリアビールコンテスト・ベルギービール部門で金賞を受賞したビアンカ ランチャ。オレンジピールやコリアンダーの爽やかな風味が特徴で、各種前菜・パスタとも好相性
4種の個性が幅広い郷土料理に寄り添う『ヴィッラ マニョーリア』
吉祥寺/イタリアン
イタリア帰りのシェフが手掛けるのは北から南まで約30種揃うイタリア全土の郷土料理。月毎に入れ替わるメニューのお供には、オーナーが現地で見つけて直輸入しているこのフレアを。
個々の特徴が際立った全4種は、何にでも合わせられる秀逸揃い。歴史的に名高い名水と自社栽培の大麦、太陽光エネルギーで製造された、スローフード大国ならではの地産ビールをじっくり味わって。
豊かな味わいと上品な脂身の旨みが絶品。梅山豚のグリル。ドライな力強い味わいのストロングレッドエール、バストラと相性抜群。季節や仕入れ状況などにより、メニューは異なる。写真は一例
ピッチ カルティエーラ。唐辛子とにんにくが効いたトマトソースの手打ちパスタ。季節や仕入れ状況などにより、メニューは異なる。写真は一例
内観
“ブドウ果汁や栗粉を使う自由な発想がイタリアン”左から、栗粉を使ったマロン、ワインのような余韻のビアベーラ 、緑茶を使ったヴァイツェンテ。ビールは季節替わり
薪窯焼きの極上パニーニとビールの競演『バール イタリアーノ ダ・パオロ』
練馬/バール
ナポリピッツァの名店『ジターリア・ダ・フィリッポ』のピザ職人による薪窯焼きの生地で、イタリア食材を惜しげもなくサンドしたパニーニが主役のイタリアンバール。クラフトビールはイタリア中部から北部まで約20種類。
日替わりの樽生クラフトも2種類あり、果物のようなアロマやリッチなボディを持つものなど、今、イタリアで注目の造り手の味に会える。
パルマ産生ハムや水牛のモッツァレラチーズなどをサンドしたパニーニ「シチリア」。ホップの苦みと香りが心地よいロンバルディア州のティポピルスと。樽生クラフトビールは時期ごとにイタリア各州から約2種類をセレクト
特製 白いラザニア
内観
続いては、外苑前、大岡山の2店をご紹介!
“ピエモンテの名門、ローヴェルビア2種”左.イタリア・ローヴェルビア醸造所とノルウェー・ラーヴィグ醸造所によるコラボレーションビール、アメリカーナ・ア・ローマ。右.アプリコットのアロマが香るローヴェルビア for fan
ドラフト&メニューにない秘蔵っ子も『ガルエデン』
外苑前/イタリアン
夏の夜風が抜ける瀟洒な一軒家レストラン。島本さつきシェフによるイタリア・アブルッツォ州の郷土料理をお供に味わう、クラフトビールが心地よい。マネージャーの小林賢三さんが、イタリア中部以北産を中心に10種の樽生クラフトビールをセレクト。
「本当のビール好き」のために揃えるボトルビールも貴重な銘柄ばかり。特別な夜に、ぜひ。
アブルッツォ州の名物料理「トルチネッリ」と骨付きロースを盛り込んだ、北海道産 仔羊の集い¥3,800
モッツァレラチーズとアンチョビをズッキーニの花に詰めて揚げた、花ズッキーニのフリット。ふわサクの食感。季節などによりメニューは異なる。写真は一例
内観
“果物やハーブのアロマが肉料理とも好相性”左からオレンジピールとコリアンダーを使ったホワイトビールのイザック、ラズベリーたっぷりのフランボワーズッケラ、余韻が長いアトラ
クラフト魂が宿るビールと職人技の料理『Birreria Luppolo』
大岡山/ビッレリア
豚肩ロースとバラ肉を2種類の粗さに挽いてマリネし、腸詰めして熟成させた自家製ソーセージなど、イタリア各州で3年半の料理修業を経たシェフ、大橋昌彦さんの本格イタリア料理が味わえるビッレリア(=ビール酒場)。
イタリアンクラフトビールは約30種類。果実味たっぷりのサワーエールなどもあり、郷土愛と美味を追求するイタリアンクラフト魂にどっぷりと浸れる。
自家製ソーセージ。肩ロースとバラ肉を使い、熟成させて旨みを引き出す
オーダー後にスライスするハム盛り合わせ(パン別)。背脂の上質な甘みがとろけるトスカーナの「ラルド」、赤身の「コッパ」など、1枚ずつの持ち味の見事さに悶絶!
内観