ヘルシーかつシンプル、そして繊細といったイメージを多くの中国人に持たれている日本の料理。それゆえか、日本人には肥満者も少ないという印象も定着しているようだ。中国メディア・今日頭条は2日、日本人の肥満率が少ない理由について「この4つの習慣を見ればすぐ分かる」とする記事を掲載した。

 記事は、ある調査研究によると日本は世界で肥満率が最低レベルの国であるとともに、最も長寿の国であると紹介。また、心疾患の罹患率も非常に低いとし「これらはすべて日本人の飲食習慣と大きな関係がある」と説明した。そして、日本人の食習慣に存在する、肥満を抑制するポイントを4つ挙げている。

 1つ目は、「しっかり朝ご飯を食べること」だ。「日本のドラマが好きな人であれば、日本人の朝ご飯がご飯におかず、味噌汁といったようにしっかりしていることに気付くはず」とし、一晩寝て空腹状態となった後で十分に栄養を補充することで身体の栄養バランスを保つとともに、満腹感を得られて間食を防ぐことが可能だと解説した。

 2点目は、「季節の新鮮な野菜や果物を食べること」。質を重んじる日本人は野菜や果物の新鮮さにもこだわりを持っているとした。3つ目は「よく噛んでゆっくり食べること」だ。精緻に拵えられた日本料理をマナーよく、しかも十分に咀嚼して味わうことにより、消化をより良くし、満腹感による食べ過ぎを防ぐことができると伝えている。そして最後の4点目は、意外にも「毎日入浴すること」だという。さらに、海の魚を常食する点も日本人の肥満を防いでいるとも指摘している。

 経済的に豊かになれば、おいしい食べ物が食べられるようになる。世の中が便利になれば、体をたくさん使う必要性が減る。現代社会は、食や運動について何も考えなければ、肥満になるリスクが実に高い世の中と言える。もともと脂っこい料理が多い中国では、運動不足によって肥満者が増えているという。運動も大事だが、食習慣の見直しも忘れてはいけないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)