[画像] グーグルがはじめるプログラミング教育計画「Project Bloks」

グーグルは、簡単にプログラミングを学べるプラットフォームつくるための「Project Bloks」を発表した。3種類のパーツを使って、子どもたちは遊びながらコンピューター思考を身に付けることができる。

「グーグルがはじめるプログラミング教育計画「Project Bloks」」の写真・リンク付きの記事はこちら

「Scratch」や「Raspberry Pi」、「micro:bit」のような超小型PCは、プログラミングをみんなのものにしてきたが、グーグルもその潮流に参加したがっている。

グーグルは6月22日(米国時間)、国際科学教育学会(ISTE)で「Project Bloks」を発表した。スタンフォード大学のパウロ・ブリクスタイン准教授およびIDEOとの共同研究プロジェクトであるProject Bloksは、「コードを物理化して、子どもたちがコンピューター思考を伸ばすのを助ける」ものだ。「Puck」「Base Board」「Brain Board」の3つの主要パーツで構成されている。

RELATED仕事を「最後までやりきる」ために必要なものは何ですか? ある女性起業家への質問プログラミングを学べるオモチャに必要なもの子どもがプログラムして遊べるソニーのおもちゃ「KOOV」

Puckは、「オン/オフ」「左へ移動」「ジャンプ」といったさまざまな指示をするものだ。スイッチやダイヤル、ボタンのような形状がある。紙と導電性インクを使ってつくれるような簡単な構造なので、製造費は安く済む。

Base Boardは、センサーを通じてPuckの指示を読み取り、Brain BoardにPuckの指示を伝えるパイプ役を果たす。Base Boardはモジュール式なので、さまざまな組み合わせをつくり出すことができる。各Base Boardは、触覚を通じて情報を伝えるハプティック技術を搭載したモーターとLEDを備えているので、子どもたちにリアルタイムでフィードバックを与えることができる。Brain Boardに内蔵されたスピーカーから、音声によるフィードバックを行うことも可能だ。

Brain BoardにはBase Boardとデータのやりとりを行うAPIが組み込まれており、指示をさまざまな機器に送信する。デモではお絵かきロボットに指示が送られていたが、LEGO Educationの「WeDo2.0」のような教育用ツールとも連動が可能だ。

Google Creative Labのエグゼクティヴ・クリエイティヴディレクターであるスティーヴ・ヴラナキスと、クリエイティヴテクノロジストのジョアン・ウィルバートは、ブログでこう書いている。

「子どもたちがコーディングを学ぶときは、単にプログラミング方法だけを学ぶわけではありません。彼らは同時に創造的な表現ができる新しい言語を学習し、コンピューター思考も伸ばしています。これらは、問題解決に必要なスキルなのです」