発売されたばかりの『東京カレンダー』8月号は、魅力的なお店がてんこ盛り!掲載前から舌鼓を打った編集部員たちが、真にお勧めするお店をリコメンド。



伝統の鳥唐揚げは3個で¥900 。4個で¥1,200。ランチは限定30食。早い時間になくなることも多い

『京橋 都鳥』

たとえば、夏。日中何軒も取材やら打ち合わせやらで、街を歩き回った日の19時頃。そうですね。旧友との再会としましょう。場所は東京駅近辺とのご指定。お腹も空いたし、何よりノドがカラッカラ。

「あぁ、ビールが飲みたいなぁ」なんて時には、ぜひこちらの『京橋 都鳥』を目指してもらいたい。

まずは、ビールで乾杯。その後、焼き鳥や出来立ての玉子焼きやらをつまみ、いよいよ唐揚げの段。普通より大きめな唐揚げは、白い部分が見え、立田揚げのよう(※別に立田揚げもあります)。一口食べると、シャクっとした音とともに肉汁が溢れてくる。熱々な唐揚げをほおばり、その余韻をビールで受け流す。軽い食感だから、いくつでも食べられるんだろうな、と妄想。これぞ、口福なり!

いまオフィスでこれを書いているだけでもヨダレもんです。上記のシチュエーションに限らず、唐揚げ好きな方であれば一度は食べてもらいたい、まさに逸品でございます!




はじまりの膳¥800。看板メニューのあおば餃子をはじめ、大葉、鶏パクチー、旬の15野菜の薬膳餃子、無添加海老の姿餃子

『池尻餃子.』

新宿からバリ島(!)に拠点を移し、人気を集める餃子専門店が池尻にオープン!池尻在住者としてはここは押さえておかねばならん!ということで行ってまいりました。

いわゆる“逆輸入”と思って、侮るなかれ。本名、年齢非公開のマダムローズがオリジナルのレシピで作る餃子は、玄米酵母菌で肉をまろやかにし煮こごり状になった特製出汁を餡に練りこむなど、試行錯誤を繰り返し、完成したという本格派。

サンバルソースや、マダムローズが30種の食材を使って作るタレで、門外不出の味を堪能しよう!

常連のみオーダー可能なエンドレス餃子¥2,000は元祖あおば餃子を好きなだけオーダーできる裏メニュー。エンドレス餃子&ビール、もう幸せです!!!




カニクリームコロッケ¥1,000 海老のコクをしっかりと効かせた上品なアメリケーヌソースも絶品!

『なみの上』

いくらカニ入りだからって、コロッケ¥1,000はお高いなぁと正直思いました。が、食べて納得!これは絶対に食べておくべき!

トロトロになったジャガイモと、惜しげもなくたっぷり入ったカニの組み合わせは、贅沢コロッケと呼ぶにふさわしいリッチな味わい。まずはそのままパクリ。その後、コロッケの下で綺麗な円を描く、自家製アメリケーヌソースを絡めてご賞味あれ。“コロッケ枠”に収めるのが躊躇われるほどの上品かつ大人な一品です。

ビール×美味しいアテを求めた今号の取材中は昼間から上機嫌♪中でも、『なみの上』で味わった幸福感は素晴らしく、すぐに再訪してしまったほど。プチ贅沢が主流になってきた昨今のビールにはぴったりの相方です!


キリっと冷えたお酒に合うおつまみとは?



「馬と九条ねぎの春捲き」細切りにした馬肉と九条ねぎのほか、新生姜と筍が。山椒とクミンの香りがエキゾチックな風味を演出、歯に触れるやホロっと崩れる繊細な皮に頬が緩む。¥600(1本)

『チャイニーズファンよだれ鶏』

蒸し暑い夏の夜の救世主「ビール」。は、毎度のことなので、そのアテを少し変えてみようと私が選んだお店は『チャイニーズファンよだれ鶏』。アイディア点心が人気ということで、オーダーしたのが「馬と九条ねぎの春捲き」。

食べてみると、ジューシーな馬肉とシャキシャキの九条ねぎのバランスが食感も楽しく、山椒の香りがなんとも箸を進めます。そして、咀嚼するごとにパリパリと小気味よい音をたてて崩れる皮。

口内に広がった油と餡をすっきりとしたラガービールで流し込む!このコンビネーションに今夏はハマりそう。




自家製のソーセージグリル¥1,280。店主曰く、完璧な一杯という志賀高原ビールのIPAとの相性も抜群

『Vector Beer Factory』

朝から晩まで、ノンストップで働くサラリーマン。そんな我々の至福の時間といえば…そう、お仕事帰りにビールをグビっと飲む瞬間!この瞬間のためだけに働いているといっても過言ではない!そこで、今回おすすめしたいのが、国産のIPA(インディア・ペール・エール)が楽しめるこのお店。

常時10種類のIPAが揃えられ、4月からは店オリジナルのIPAも開発しているというこだわりよう。だが、この店の魅力はビールだけではない。フレンチ出身の三浦シェフがつくるおつまみが絶品なのだ!なかでも、自家製のソーセージグリルが私のお気に入り♪ 粗めにひかれた肉のゴロっとした食感、ガツンときいたスパイスが苦みのあるIPAに絶妙にマッチ!く〜っ!今夜もここで晩酌決定だ!




「ストラッキーノチーズのパンソッティバジルのソース」¥6,800のコースからの一例

『La Brianzad 六本木ヒルズ本店』

「コスパが高くてしかも美味しい」と聞いてはや10年、家から近所と言うこともあり、ちょっとした会食、デートなどなど足繁く通っていた『ラ ブリアンツァ』が六本木ヒルズへ移転リニューアル。

内装は今までの白イメージからブルーを利かせたよりモダンな仕上がりにブラッシュアップされたが、ワタシ的に大事なのは料理と料金設定! ランチは¥1,100〜、ディナーコースは¥3,900〜と、地価の高い六本木に移っても変わらぬコスパの高さを継続する模様です。ほっ。

場所の利便性が上がり、アラカルトも充実し、より予約は厳しくなるかもしれないですが、チャレンジする価値はあり。これまでの麻布十番のお店も、イタリアで研鑽を積んだ弟子が腕を振るうとのことなので、こちらも注目!




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