よちよち歩きの赤ちゃんに奇跡が起きてオトナの姿となり、大好きなママのピンチを救うために立ち上がる!? そんなファンタジックな舞台『ママと僕たち』シリーズの第3弾が7月に上演! 赤ちゃん役を初めて経験するという佐藤永典、三浦海里、上村海成の3人に意気込みを語ってもらいました。取材を行ったのは5月末。実はこの3人、この日が初顔合わせに近い状態…。ちょっぴりぎこちない? いやいや、ゆる〜くも息の合ったトークをお楽しみください!

撮影/すずき大すけ 取材・文/花村扶美
ヘアメイク/伊熊美砂 撮影協力/Awabees

笑えて泣けて、ほっこりする舞台です!



――3人とも顔を合わせるのは初めてなんですね。

三浦 はい。僕と上村くんはビジュアル撮影のときに会ったくらいで…。
佐藤 僕は上村くんとすれ違った程度。なので、今日の取材をキッカケに、ふたりのことを知れたらなって思います。
三浦・上村 よろしくお願いします!

――『ママ僕』シリーズに出演が決まったときは、どんな気持ちでしたか?

上村 僕はコメディに挑戦したいとずっと思ってたので、すごくうれしかったです。赤ちゃんにもなれるなんて、一石二鳥だなって(笑)。
三浦 19歳になって、赤ちゃんをやる日が来るとは思ってもみなかったけどね(笑)。
佐藤 僕も26歳で赤ちゃんをやるとは思わなかったよ(笑)。
三浦 大人が赤ちゃんの役をやるって、お客さんにはどう映るんですかね。
佐藤 1作目も2作目も劇場で観たけど、僕が観に行ったときは、赤ちゃんが登場するシーンで、客席からキャーッて黄色い歓声が上がってたよ。ちょっと恥ずかしい気もしたけど、そんなのは最初だけ。ストーリーが進むにつれどんどん引き込まれていって、不思議と違和感がなくなるの。
上村 それはスゴいですね。楽しみだなぁ。
佐藤 笑えて泣けてほっこりする、素敵な舞台だなぁって思ったよ。そこに自分も加わることができるのがすごく楽しみです!


▲佐藤永典

――ビジュアル撮影はいかがでしたか?

佐藤 三浦くんと上村くんのふたりについて、スタッフさんが「圧倒的に可愛かった!!」って言ってたよ。
三浦 ホントですか!? 僕、前髪をピンで留めてるんですけど、自分では似合ってるのかどうかわからなくて…(笑)。クマさんのフードをかぶるのも新鮮でした。
佐藤 (いきなり)三浦くん、八重歯があるんだね。八重歯があれば赤ちゃんになれるよ。
三浦 そ、そうなんですか?

――八重歯があると、笑ったときに幼い表情に見えるのかもしれませんね。

佐藤 そう、それだけで可愛い。で、上村くんはどこから見ても赤ちゃんだった。
上村 ありがとうございます。実は僕、この衣装のロンパース、部屋着として買おうとしてたヤツだったんですよ。
佐藤 えっ?
上村 ネットで見つけて、普通に買おうとしてました(笑)。それくらいお気に入りです。
佐藤 オレは赤ちゃんになり切れなくて、けっこう大変だったなぁ…。人形を肩に乗せたり、哺乳瓶を持ったりして、赤ちゃんのアイテムを足していくことで近づけていけるように頑張ったよ!(笑)



あざとい?無邪気? 赤ちゃんの行動にキュン!!



――赤ちゃんを演じるにあたって、どんなふうに役作りを?

上村 僕は自分の小さい頃の様子を記録したビデオがあるので、それを見て研究したいと思います。
佐藤 上村くんの赤ちゃん時代…気になる。変わり者だったんじゃない?
三浦 どんな動画なんですか?
上村 バスタオルを身体に巻いて踊り狂ってたりとか。
佐藤 やっぱり、かなり変わってる(笑)。

――昔からご両親がビデオをまわしてたんですか?

上村 いえ、記録グセのあるおばさんがいて。
佐藤 近所のおばさん?
上村 いえ、親戚のおばさんです(笑)。
三浦 僕は従兄弟の子ども会いに行って、一緒に遊ぶつもりです。あとは、従兄弟にいろいろ聞いて、赤ちゃんのイメージを広げていこうかなと思います。
佐藤 赤ちゃんではないけど、小さい女の子がごはんを食べながら泣いてる動画を見たことがあって。表情がコロコロ変わるのが可愛かったの。オレらがやると、あざとく見えるかもしれないけど、無邪気な感じが出せたらいいな。

――赤ちゃんって、たまに奇想天外な行動に出ることがありますよね。

上村 それで言うと、記録グセのあるおばさんが(笑)、舞台が決まる前に貸してくれたマンガがあって、そのマンガに登場する赤ちゃんが可愛くて。
三浦 何ていうマンガ?
上村 東村アキコさんの『ママはテンパリスト』。ごっちゃんっていう赤ちゃんが、ペットボトルのキャップに水をザーッと注ぎ続けたり、水が溢れてビシャビシャなのに夢中になってたりする姿が、本当に可愛いなって。
佐藤 赤ちゃんって何しても可愛いよね。どうしてこんなに可愛いんだろうね。……えっ、お前が赤ちゃんだって? 
三浦・上村 ……(きょとん)。
佐藤 誰も言ってねーわ!(笑)


▲三浦海里

――自分がどんな赤ちゃんだったか、聞いたことありますか?

三浦 夜中とか、寝てるときにいきなり部屋の隅を指さして笑っていたらしいです。
上村 それはなんか怖いんだけど…(笑)。
三浦 霊感があるとかじゃないんだけどね!? あと、ごはんを食べたら、すぐ寝てくれる、手がかからない子だったって。
佐藤 僕は小さい頃から、自分が圧倒的に可愛いことを知ってる子どもでした。

――おっ、すごく自信満々ですね(笑)。

佐藤 今でも、小さい頃の写真を見ると、まわりの赤ちゃんと比べて圧倒的に可愛いなって思うもん。でも、全然モテなかったんだよね。
三浦・上村 ……(きょとん)。
佐藤 あ、ごめんね、変な話しちゃって。
上村 僕は頭がデカすぎて、ひとりで服を着られなかったらしいです。
佐藤 今はこんなに小さいのに?
上村 今と大して変わらない大きさだったので…。肩のところがボタンになってる服じゃないと着られないっていう。自分でも5、6歳までは服を着るのに苦労した記憶があります。



戦隊ヒーローより夢中だったものって…?



――小さい頃は、どんなテレビ番組を見ていましたか?

三浦 僕は、ウルトラマンや仮面ライダーが好きだった。写真を撮るときはいつも変身ポーズを決めてたもん。
上村 幼稚園の年長さんのときは、『忍風戦隊ハリケンジャー』(テレビ朝日系)を見てた。
佐藤 ハリケンジャーってけっこう最近だよね…なんかショック。上村くん、まだ19歳なんだね…。
上村 はい(笑)。
佐藤 戦隊ヒーローに興味がある子とない子に分かれるよね。

――佐藤さんは何に興味があったんですか?

佐藤 僕は『きかんしゃトーマス』が好きでした。あと『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)を見て、しんちゃんのマネをしたり。…あ、あと、アリかな。
三浦 えっ!?
佐藤 アリを食べて入院したことがありました(真顔)。
上村 アハハハ。佐藤くんっておもしろいですねぇ(笑)。

――小さい頃のみなさんにとって、お母さんはどんな存在でした?

佐藤 毎日、幼稚園に行く前はイヤがって号泣してました。お母さんと離れたくなくて。でも、少し大きくなってからは、うるさいなぁ!!ってなってましたね。すぐにちゅーしてこようとするんだもん。
上村 僕はずっと一緒にいないとダメでしたね。お風呂に入るときも一緒じゃなきゃイヤだ!みたいな。
三浦 なんかその姿、想像できちゃう(笑)。
上村 でも、お母さんのほうが僕とお風呂に入るのが面倒になったのか、あるとき、プラスチックの細い筒に顔を描いて、「これがママだから一緒にお風呂に入りなさい」って渡されて。それからは、その筒と一緒にお風呂に入ってましたね…。
佐藤 上村くんのお母さん、おもしろすぎる(笑)。

――三浦さんはどうでした?

三浦 僕は佐藤くんとは逆で、保育園バスから降りたらそのまま走って中に入って行っちゃう子でした。保育園が大好きだった!
佐藤 好きな先生がいたとか?
三浦 ジョナサンっていう先生がいたんですよ。
上村 外国の方ですか?
三浦 いや、日本人。どうしてかわからないけど、あだ名が「ジョナサン」だったの。キレイでやさしくて、みんなに人気があって。だからそういう意味では僕、お母さんっ子っていうよりジョナサンっ子ですね(笑)。