(台北 11日 中央社)南部・高雄市の陳菊市長と台南市の頼清徳市長は10日と11日、今年4月の地震で大きな被害を受けた熊本県と熊本市をそれぞれ訪問し、義援金計約6516万台湾元(約2億1600万円)を寄付した。

頼市長は熊本市で11日、同市と台南市は今年、ともに地震に見舞われたと語り、「熊本は独りぼっちにならない」とエールを送った。台南市では2月に発生した地震で117人が亡くなっている。

一方、陳市長は10日、高雄市民が熊本地震の発生直後から救助や復旧の状況などに関心を寄せ、義援活動にも積極的に参加したことは、双方が家族のように仲が良いことを示していると述べた。また、復興への願いを込めた贈り物として、熊本県出身の詩人、坂村真民氏の言葉「念ずれば花ひらく」を台湾の書道家が揮毫した額を寄贈した。

頼陳両市長は10日に蒲島郁夫・熊本県知事、11日に大西一史・熊本市長と面会したほか、地震で大きな被害を受けた熊本城などを視察した。今回の熊本訪問には9日に着任したばかりの謝長廷駐日代表(駐日大使に相当)も同行している。

一行は12日に台湾に戻る。

(張栄祥/編集:杉野浩司)