伊藤英明主演の新ドラマ「僕のヤバイ妻」(フジテレビ系)は、初回2時間スペシャルと力を入れての放送だったが、視聴率は8.3%。苦しいスタートとなった。

「木村佳乃演じる裕福な令嬢と恋愛結婚した夫・伊藤英明が、妻の殺害を不貞の相手である相武紗季とともに企てるものの妻が誘拐され、疑われた伊藤が自分で命を絶とうとするも未遂に‥‥という展開でした。ミステリーだけにしっかり伏線を見せて今後の展開につなげようとしたのでしょう。放送中に公式ツイッターで見どころや重要なシーンをリアルタイムでつぶやいてあおったようですが、この数字では頭が痛いでしょうね」(芸能ライター)

 どれほど不評なのかと思いきや、ネットでは「テンポが良くていい」「キャストが最高」「今期イチオシ」など、おおむね好評なのだ。視聴率と感想に隔たりがあるのはなぜなのか。

「タイトルの影響じゃないでしょうか。“ヤバイ妻”というタイトルだけを見て軽いタッチの印象、ともすればコメディドラマだと思われたかもしれません。視聴のフックにもなる大事なドラマのタイトルで、ニュアンスが違うイメージを与えるのはいただけないですよね。それでも『面白い』と言ってくれる視聴者が多いようなので、まだ救いはありますが」(広告代理店関係者)

 今期は「99.9─刑事専門弁護士─」(TBS系)以外、押しなべて低調なドラマ業界。ぜひとも華麗なるV字回復を期待したい。

(大門はな)