▽日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が13日、今年6月3日から7日かけて開催される『キリンカップサッカー2016』の会見に臨み、レスター・シティでプレーする日本代表FW岡崎慎司を絶賛した。

▽プレミアリーグ残り5試合で2位のトッテナムに勝ち点7差をつけて首位に立つレスターで、レギュラーとして2トップの一角で地位を築く岡崎。今シーズンはここまで公式戦34試合に出場し、6ゴールを記録している。

▽会見で記者からレスターでの岡崎の活躍ぶりについて問われたハリルホジッチ監督は、クラブと代表とで役割が違うことを強調しつつも、フットボーラーの鏡のような選手だと褒め称えた。

「岡崎はご存知のように全てを出し尽くす選手である。このような選手がチームにいることは嬉しいこと。チームのために犠牲を払うことができる。彼はクリスティアーノ・ロナウドやズラタン・イブラヒモビッチのようなエゴイストではない」

「レスターは、ファンタスティックなシーズンを送っている。今の欧州では、レスターの話で持ちきりだ。彼は毎試合ですべてを出し尽くしている。だから、私は前回の招集時に彼が少し疲れていたので、最後の試合で途中交代させたぐらいだ」

「この前、冗談で『レスターではボランチ、センターバックでプレーしているんだろう』と話をした。彼には、A代表で違う役割を求めている。最後の16mの中で我々の決定機をしとめる役割に徹してほしい」

「今シーズンの彼は、本当に疲れている。しかし、キリンカップで本当に疲労を感じているのなら、起用はしない。私は勝つ野心を持っているし、若い選手にもチャンスを与えたい。そして、私の目的は(ワールドカップ)本大会に連れて行くことだ」

「それに、私は選手たちの2年後を予想しながら戦っていかなければならない。今の選手が2018年の本大会に行ったとき、本当に良い状態にあるのかを考察している。もしかしたら、このキリンカップに23人でなく、25、26人の選手を呼ぶかもしれない」

「全選手が岡崎のような全力を出すプレーをしてほしい。これは本当に素晴らしいことだ。フットボールをやっている全選手に対しての良い模範である。2、3人の選手には『岡崎を見てくれ』とただ一言だけ伝えた。他の説明はいらない」

「そして、岡崎のチームにタイトルを獲ってもらいたい。21世紀の大仕事とは言えないかもしれないが、団体スポーツとしてすべてが可能であるという良い例をレスターが示してくれている。我々もレスターのような野心をもって戦いたい」