創業6周年、評価価値460億ドルで世界で最も価値のあるスタートアップとされる中国のシャオミが、「トランスフォーマーに変身するタブレット」を発表した。

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シャオミ(Xiaomi、小米科技)は、米国の玩具メーカーハズブロと協力して、映画『トランスフォーマー』に出てくるロボットに変身するタブレットを開発した。

シャオミのタブレット「Mi Pad 2」を変形させると、「ディセプティコン」(悪の組織)側のトランスフォーマー「サウンドウェーヴ」に変身するというものだ。

ただしこれは、驚くべき技術によって実現した偉業というわけではない。このタブレットは外観はMi Pad 2と同じだが、ただのおもちゃだ。それでも、このタブレットが「オートボット」(正義の陣営トランスフォーマー)との戦いに加わると信じ込ませようとする人たちにとって、「タブレット機能がない」ことは問題ではないようだ。

シャオミのヒューゴ・バラはFacebookで、このおもちゃの生産をクラウドファンディング形式で行うと発表した。厚さ7mmのタブレットが30ステップでトランスフォーマーに変身すると、バラ氏は書いている。

「The Next Web」の記事によると、すでにクラウドファンディングの目標を達成しており、間もなく生産が開始されるようだ。

中国のトランスフォーマー・ファンは、このおもちゃを169人民元(約2,850円)で入手できるようだが、中国以外の市場で入手できるようになるのかどうかについて、詳細はわかっていない。

変身しない本物のMi Pad 2が発売されたのは2015年11月のことだ。「Gizmochina」の記事によると、64GBのMi Pad 2は発売後わずか1分で完売したという。

価格999元(約1万7,000円)のMi Pad 2は、Android OS搭載で、大きさはアップルの「iPad Mini 4」と同じだ。8メガピクセルのリア・カメラ、2GBのRAM、7.9インチのディスプレイを搭載している。

今回のトランスフォーマーおもちゃの発表は、シャオミの創立6周年と同時期に行われた。シャオミはこの6年間で1億6,000万人のスマートフォン・ユーザーベースを築き、2014年には投資家によって460億ドルの価値があると評価された。この時価でシャオミは、その時点で世界で最も価値のある技術系スタートアップとなった。