iPhone 5以降に付属するAppleの純正イヤホン「Apple EarPods with Remote and Mic」。iPhone購入以降、そのまま使い続けている人は多いと思います。とはいえ、この純正イヤホンは音楽を聴く以外に、各種機能のコントローラーとしても使えます。音楽や動画のコントロールだけでなく、電話の着信を受けたり、Siriを呼び出したりすることも可能です。ここではiOS 9での使い方を紹介しましょう。

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音楽やビデオのコントローラーとして使う

イヤホンケーブルにはコントローラーが付いており、「+」と「−」の表示があります。「+」を押せば音楽やビデオの音量が大きくなり、「−」を押せば音量が小さくなるのを知っている人は多いでしょう。また。コントローラー中央部のくぼみを1回押すと、一時停止と再生の切り替えが可能です。

さらに細かい操作にも対応しており、コントローラー中央部のくぼみをすばやく2回押すと次の曲にスキップ、3回押すと前の曲にスキップできます。また、2回押す際の2回目を長押しすると、早送りが可能。3回押す際の3回目を長押しすると、巻き戻しができます。再生箇所を少しだけ移動したいときに便利です。

コントローラー部分に注目。「+」と「−」が描かれており、中央部分のくぼみもリモコンの役割を果たします。

イヤホンを挿した状態で「+」「−」を押すと、音量を調整できます(写真=左)。音楽を再生した状態でコントローラー中央部のくぼみを2回すばやく押すと次の曲にスキップ、3回押すと前の曲にスキップします(写真=右)。

イヤホンのコントローラーがマイクに早変わり

コントローラーにはマイクが内蔵されています。マイクのイラストが描かれており、イヤホンをすると、ちょうど口元のあたりに来るように設計されています。

イヤホンを接続している状態で電話の着信があると、コントローラーを使って電話に出たり、切ったりすることが可能です。使い方は簡単で、着信音が聞こえたらコントローラー中央部のくぼみを1回押すだけで、通話が開始します。通話を切るには、再度くぼみを押しましょう。通話中の音量は、「+」「−」で調整できます。

ほかにも、着信中にボタンを2、3秒押して指を離すと着信拒否できます。相手には「ただいま電話に出ることができません」というアナウンスが流れます。クリックするだけでは着信に応答することになるので注意しましょう。

通話中にキャッチホンが入ったときにボタンを押すと、キャッチホンの相手との通話に切り替えられます。それまで通話していた相手は保留されます。一度通話を切って、キャッチに出たい場合は、ボタンを長押ししましょう。

コントローラー部分はマイクにもなります。イヤホンをヘッドセットとして使えるので便利です。

着信に応答するには、コントローラー中央部のくぼみを1回押します。通話を終了するには、くぼみを再度押しましょう(写真=左)。通話中に「+」「−」を押すと、音量を調整できます(写真=右)。

Siriの起動もコントローラーでできる

ホームボタンを長押しすると起動するiOSのアシスタント機能「Siri」。そんなSiriもコントローラーを使って起動できます。起動するには、中央部のくぼみを長押しするだけ。マイクを使って話しかけられるので、電話を切ったあとに予定を登録したり、声でメモを作成したりできて便利です。

コントローラーの中央部のくぼみを長押しすると、Siriが起動します(写真=左)。たとえば、「明日の15時から打ち合わせを登録」と話すと、カレンダーに予定を登録してくれます(写真=右)。

カメラのシャッターボタンとしても使える

意外と知られていないのが、カメラのシャッターボタンとして使えること。標準カメラの起動時に「+」もしくは「−」を押すと、シャッターが切れます。画面をタップして写真を撮ると手ブレしやすいですが、ヘッドホンのリモコンを使えば、画面に触れないので手ブレしにくくなります。

「カメラ」を起動し、コントローラーの「+」もしくは「−」を押すと、シャッターが切れます。手ブレ防止に有効です。